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AmazonマルチチャネルFulfillment(MCF)とは?【2026年版】|FBA在庫で自社EC・他モールに出荷する仕組みと注意点

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2026年06月17日 更新 2026年4月3日 公開

この記事は約20分で読めます

amazon-mcf-guide アイキャッチ画像

複数の販売チャネルで商品を展開している事業者にとって、物流の一元化は永遠の課題です。Amazon FBAに在庫があるなら、その在庫をそのまま自社ECやショップ、楽天などの他モールにも使えたら——こんな願いを叶えるのがAmazon MCF(マルチチャネルフルフィルメント)です。

本記事では、MCFの仕組み・料金・メリット・デメリットを詳しく解説し、FBAとの違い、発送代行(3PL)との比較までカバーします。自社の成長フェーズに応じた最適な物流戦略を選ぶために、この記事があなたの意思決定の羅針盤になるはずです。

スピーディーで信頼性の高い配送代行ネットワークで、さまざまな販売チャネルでの事業をサポートする3PLサービス。

出典:Amazonマルチチャネルサービス 公式サイト

この記事の内容

  1. Amazon MCF(マルチチャネルFulfillment)とは?基本的な仕組み
  2. MCFとFBAの違いを整理する
  3. MCFの料金体系【2026年版】
  4. MCFのメリット・デメリット
  5. MCF vs 発送代行(3PL)——どちらを選ぶべきか
  6. MCF利用時の注意点と制限事項
  7. まとめ:MCFは万能ではない——自社の成長フェーズに応じた選択を
  8. よくある質問

Amazon MCF(マルチチャネルFulfillment)とは?基本的な仕組み

MCFの定義と役割

Amazon MCF(マルチチャネルフルフィルメント)とは、AmazonのFBA倉庫に保管した在庫を、Amazon以外の販売チャネルからの注文にも使用できるサービスです。つまり、自社ECサイト、ショップサイト、Yahoo!ショッピング、メルカリなど、どのチャネルで商品が売れても、AmazonのFBA倉庫から自動的にピッキング・梱包・配送してくれるわけです。

従来、複数チャネルで販売する事業者は、各チャネル向けに在庫を分散させるか、自社で発送作業をするしかありませんでした。しかしMCFなら「一つの在庫池」でAllチャネルを運営できます。

MCFの動作フロー

MCFの利用フローは以下のとおりです:

  1. 在庫を納品: 商品をAmazonのFBA倉庫に納品します(通常のFBA納品と同じ)
  2. 複数チャネルで販売: Amazon、自社EC、他モールなど複数の販売チャネルで同じ商品を販売
  3. 注文が発生: どのチャネルで注文が発生してもOK
  4. 自動出荷: MCF対応システムを通じてAmazonに出荷指示が送信され、FBA倉庫から自動的に出荷
  5. 配送完了: Amazon独自の配送ネットワークで顧客に到着

日本でのMCF導入の背景

Amazon MCFが日本で本格的に注目を集めるようになったのは、2020年代前半のEC市場の多チャネル化が契機です。かつてはAmazonで販売する企業は専任チームを置いていましたが、現在は複数販売チャネル時代へと移行しています。同時に、Amazon自体の物流インフラ拡充やFBA在庫の最適化需要が高まり、MCFは単なる利便性機能から、多モール運営の在庫最適化を支える物流オプションとして位置づけられるようになりました。

この流れの重要なポイントは、「各チャネルの注文管理システムとAmazonが連携している」という点です。多くの事業者はOMS(注文管理システム)やネクストエンジンなどを使って、複数チャネルの注文を一元化し、MCFに自動配信しています。

MCFとFBAの違いを整理する

MCFとFBAの本質的な違い

MCFとFBAは「同じAmazonのサービス」ですが、対象となる販売チャネルが異なります。下表を参考にしてください。

項目 FBA MCF
対象チャネル Amazon.co.jp のみ Amazon以外の自社EC・他モール・SNS
在庫管理 Amazon専用 FBA在庫の一部を共有
手数料体系 販売手数料+配送代行手数料+保管料 配送代行手数料+保管料(販売手数料なし)
返品対応 Amazon側で対応 出品者側で対応
Prime対象 対象(Prime配送無料) 非対象(顧客負担)
配送速度 2営業日以内が標準 2・3・5営業日から選択
梱包方法 Amazon指定 カスタマイズ可能(ただし条件あり)

参考:Amazon MCF公式ドキュメント

詳細な仕様・設定については、Amazon MCF公式ページやセラーセントラルのMCF管理画面を参照してください。

在庫の共有構造を理解する

MCFを使う場合、FBA倉庫に納品した在庫は「FBA用」と「MCF用」に分かれるのではなく、同じプール内で管理されます。ただし、出品者が「この在庫はMCFでも使う」と指定する必要があります。

例えば、100ユニット納品した場合、Amazonで50ユニット売れれば残りの50ユニットがMCF経由で自社ECやモールで販売されます。つまり、在庫が二重になることはなく、一つの在庫で複数チャネルをカバーできるわけです。

MCFの料金体系【2026年版】

MCF手数料の構成

MCFの料金は主に以下の3つから構成されています:

  1. 配送代行手数料(出荷作業手数料)
  2. 配送料金・資材費
  3. 在庫保管手数料

それぞれについて詳しく解説します。

2026年現在の料金表

MCF導入時に正確な料金試算が重要です。詳細な2026年版Amazon手数料体系や、保管料金の見直し傾向についても、定期的なチェックが必要です。

以下はAmazon公式サイトに基づく料金体系(2026年・税込)です。MCFは初期費用・固定費がなく、実際に出荷・保管した分だけ支払う従量課金(ペイアズユーゴー)です。

料金項目 内容 目安
配送代行手数料 ピッキング・梱包・発送をすべて含む(1ユニットあたり) 小型:通常配送550円/お急ぎ便595円、標準サイズ:570〜678円
FBA在庫保管手数料 倉庫保管スペース料金(場所・在庫量・期間で変動) 10cm×10cm×10cmあたり3.10円〜(10〜12月は5.50円〜)
長期在庫追加手数料 271日以上保管された在庫に加算 通常の保管手数料に別途加算
複数ユニット割引 2点以上を同一注文で出荷した場合 最大25%割引

重要なポイント:MCFの手数料には、Amazon内販売でかかる販売手数料(おおむね8〜15%)は含まれません。MCFはAmazon外チャネルの出荷代行なので、販売手数料の二重払いは発生しない点が利点です。一方で、1ユニットあたりの配送代行手数料は自社配送や一般的な発送代行より高めになる傾向があります。

保管手数料の詳細

FBA倉庫の保管手数料は、以下の計算式で決まります:

Amazon フルフィルメントセンターに保管されているすべてのアイテムに対して保管手数料が発生します。これはフルフィルメントセンターの場所、月ごとに発生する料金、1日あたりの平均在庫商品数に基づき算出されます。

出典:Amazonマルチチャネルサービス 料金ページ

配送速度による料金差

MCFは配送速度を選べる点が特徴です。

配送オプション 標準配達日数 手数料水準 想定用途
通常配送 受注から3日 基本料金 コスト重視・標準(推奨)
お急ぎ便 受注から1〜2日 通常配送より割高 スピード重視・高付加価値商品

MCFの配送オプションは「通常配送(3日)」と「お急ぎ便(1〜2日)」の2種類です。以前は2・3・5営業日の選択肢が案内されていましたが、現在は上記2種類に整理されています。最新の料金・配送日数はAmazon公式の料金表で確認してください。

MCFのメリット・デメリット

MCFの主要メリット

MCFを導入することで、出品者が得られるメリットは以下のとおりです。

Amazon MCF メリット・デメリット早見表 メリット ○ 在庫の一元化 複数チャネルで同じFBA在庫を活用 ○ Amazonの配送網 お急ぎ便なら受注から1〜2日で配達 ○ 業務負担の軽減 ピッキング・梱包・発送を自動化 ○ スケール対応 出荷増でも追加投資が不要 ○ システム連携 OMS・ネクストエンジン等と自動連携 ○ 従量課金 初期費用・固定費なし デメリット × 1件あたり手数料が高め 一般的な発送代行よりやや割高 × Prime対象外 自社EC等の顧客は送料負担 × 返品対応は出品者負担 返品検品・再販判定の手間が発生 × モール規制あり 楽天・Yahoo!等は利用禁止 × ブランド統制が難しい 梱包はAmazon標準が基本 × 売上分析が複雑 チャネル別の把握にOMSが必要

メリットの詳細解説

1. 在庫の一元化による資金効率向上

従来、複数チャネルで販売するなら、各チャネル向けに在庫を分散させる必要がありました。しかしMCFなら「1つの在庫プール」で複数チャネルを運営できるため、過剰在庫のリスクが低下し、キャッシュフローが改善します。

2. Amazonの配送ネットワークを活用

Amazonは国内各地にフルフィルメントセンターと自社配送網を保有しています。お急ぎ便なら受注から1〜2日での配達が可能で、スピード配送を自前で実現しにくい中小EC事業者にとって、MCFは配送速度の面で有力な選択肢になります。

3. 業務効率化と人員削減

自社で発送作業をしている場合、ピッキング・梱包・配送手配にかかる人件費や管理工数は無視できません。出荷をMCFに一本化すると、出荷作業に充てていた人員を商品企画や販促などの付加価値業務へ振り向けられます。出荷量が増えても倉庫・人員への追加投資が不要なため、成長フェーズの事業者ほど業務効率化の効果を得やすくなります。

デメリットの詳細解説

1. MCFは3PLより手数料が割高

平均的な出荷単価を比較すると以下のとおりです:

  • MCF(通常配送):約550〜680円/件(商品サイズによる・税込)
  • 発送代行(標準):約400〜600円/件
  • 自社発送:約200〜300円/件

つまり、MCFの1件あたりの配送代行手数料は、一般的な発送代行よりやや高めです。月間出荷が多いほどその差は積み上がります。ただし複数ユニット同梱で最大25%割引が効くため、まとめ買いが多い商材では差が縮まります。Amazon比率が高くFBAをすでに使っている事業者なら、在庫を分散させずに済む分、トータルでは有利になるケースもあります。チャネル構成と出荷単価を踏まえ、発送代行業者との比較で判断するのが現実的です。

2. Primeなし=顧客体験の低下

自社ECからの注文者がMCFで配送されると、送料が請求されるため、Amazon.co.jp での購買体験と異なります。これにより「なぜ自社ECは送料がかかるのか」という不満が生じる可能性があります。

3. 返品対応が出品者負担

FBAなら返品もAmazonが処理しますが、MCFの場合、返品検品・返品処理は出品者の責務です。返品率の高い商品カテゴリではコストが嵩みます。

4. モール規制に注意

楽天やYahoo!ショッピングなど一部モールでは、「Amazon倉庫からの配送を禁止」と明記している場合があります。利用規約を確認してから導入してください。

MCF vs 発送代行(3PL)——どちらを選ぶべきか

月間出荷規模別の選定フロー

MCFと3PLの選定は、最終的には月間出荷規模と全体物流コストで判断すべきです。以下は1件あたりの概算単価から試算した目安で、実際の費用は商品サイズ・配送オプション・割引適用により変動します。

月間出荷規模 MCF総手数料(月) 3PL推定費用(月) 推奨 注記
500〜1,000件 35〜90万円 20〜60万円 3PL 初期費用がコストバリアになるため、3PL導入前段階
1,000〜3,000件 70〜270万円 40〜180万円 MCF検討 Amazon比率50%以上なら、MCFとの併用が最適
3,000〜10,000件 210〜900万円 120〜600万円 3PL推奨 スケールメリットで3PL有利。ただしAmazonメインなら別途検討
10,000件以上 900万円以上 600万円以上 3PL+カスタマイズ 独自倉庫構築やマルチロケ運営で最適化

このフローから分かる重要なポイントは、「1,000〜3,000件の中堅ステージがMCFの活用ゾーン」という点です。この段階の企業は、Amazon販売の安定性を活用しつつ、自社ECへの投資を始める時期。MCFはこの成長ジャーニーに最適な選択肢なのです。

MCFと発送代行の選定基準

MCFと3PLはどちらが「正解」ではなく、ビジネスステージによって最適解が異なります。下表を参考に判断してください。

判断軸 MCFが向いている 発送代行(3PL)が向いている
月間出荷数 500〜3,000件(軽〜中程度) 3,000件以上(大規模)
チャネル構成 Amazon:50%以上 Amazon:30%未満、多チャネル
配送速度優先度 2営業日は必須 3〜5営業日でOK
梱包・ブランディング Amazon標準梱包でOK オリジナル梱包・ギフト包装必要
初期投資 ほぼ0円(API連携のみ) 初期費用0〜100万円程度
返品対応 自社対応OK 3PLに一括委託したい
商品多様性 標準商品(衣類・雑貨等) 大型・重量物・冷蔵品等
成長フェーズ 成長期(年20〜100%増) 安定期〜規模最大化期

ケーススタディ:MCFと発送代行の併用例

事例:アパレルメーカーA社(月間2,000件出荷)

A社は以下のようにMCFと発送代行を使い分けています:

  • Amazon.co.jp での販売(月1,200件):FBA/MCF対応
    Amazon内での注文はFBAで処理。MCFは使わない理由は「Amazon顧客はPrimeで送料無料が当たり前。わざわざMCFで配送すると顧客満足度が低下する」と判断したため
  • 自社ECサイト(月600件):MCF対応
    「スピード配送」を売りにしており、2営業日配送の価値が高い。MCFで実現
  • モール販売(楽天・Yahoo等、月200件):発送代行(3PL)
    モール規制の可能性があるため、別途契約した発送代行業者に委託。初期費用を払って倉庫に在庫を分散

A社の判断:「Amazon重視でないなら、MCFは不要。発送代行一本で十分」

STOCKCREWの優位性

MCFと比較して、発送代行サービスには以下の利点があります:

  • 初期費用0円、固定費0円: MCFはFBA在庫保管料がかかり続けますが、発送代行なら出荷数に応じた従量課金
  • 全国一律260円から: MCFの平均単価700〜900円と比べ、圧倒的に低コスト。FBA から3PLへの移行ガイドも参考になります
  • 最短7日で利用開始: インフラ準備がすぐできる
  • モール不問: 楽天・Yahoo・メルカリなど、どのモールでも使用可能。ECモール別対応ガイドも参考に
  • 在庫分散対応: 複数の倉庫で地域分散が可能。ロジスティクスKPI分析で最適拠点を選定
  • Shopify・ネクストエンジン等と連携: あらゆるOMS・プラットフォームに対応
  • 2,200社以上の導入実績: 業界トップクラスの信頼性

つまり、「複数チャネル × コスト重視 × カスタマイズ必要」なら、MCFより発送代行が有利です。

MCF利用時の注意点と制限事項

MCFで発生しがちなトラブル事例と対策

MCF導入後に発生しやすいトラブルをまとめました。事前対策で多くは回避できます。

  • 事例1: 注文同期の遅延(Amazon→自社チャネル間)
    MCFで出荷されても、自社OMSに反映されず、他チャネルでも同じ在庫が重複販売された。
    対策:OMS(注文管理システム)の同期待機時間を5分以内に設定し、定期的なログチェックを実施
  • 事例2: 返品クレーム対応の急増
    自社ECの顧客が、Amazon.co.jp と異なる返品ポリシーに戸惑い、クレームが5倍に増加。
    対策:商品ページで「MCF配送の場合は返品ポリシー異なる」と明記し、検品品質を向上させてクレーム率を低下させる
  • 事例3: 在庫保管料の予算超過
    MCFで「一度納品したら忘れてOK」と放置し、4ヶ月経過で保管料が月額20万円に膨張。
    対策:在庫回転率を月1回チェックし、3ヶ月売れない商品はAmazonから返送依頼
  • 事例4: 梱包品質の低下
    MCF経由の配送で、梱包が雑になり、商品レビューが3.5点に低下。
    対策:Amazon梱包チームへの品質要望を事前に提出し、梱包基準を統一
  • 事例5: 配送遅延(繁忙期)
    年末年始の繁忙期、MCF発送の平均配送日数が5営業日に延長。
    対策:事前にピッキングリード・タイムを確認し、繁忙期は3営業日配送での受注に限定

これらトラブルは、MCF+3PL の併用運営で大部分が回避可能です。

モール規制:楽天・Yahoo!ショッピングの禁止

これがMCFの最大の制限事項です。以下のモールでは「Amazon倉庫からの配送」を明確に禁止しています:

  • 楽天市場: ルールセンターで「FBA・MCFの利用は禁止」と明記。楽天の物流はRSLとSTOCKCREWの比較を参考に別途設計が必要
  • Yahoo!ショッピング: ストア出荷を基本とし、Amazon倉庫の使用は不可
  • au PAYマーケット: 独自の物流ルールで、Amazon倉庫は非対応

対策: MCFは「自社EC + Amazon + メルカリ等の小売チャネル」という、比較的自由なチャネル構成に限定するべきです。

在庫の流動化による売上把握の困難さ

複数チャネルで同じ在庫を使う場合、「どのチャネルでどれだけ売れているのか」が見えなくなるリスクがあります。

例:100ユニット納品→Amazon で40、自社ECで35、メルカリで25売れた場合、チャネル別の売上分析が難しくなります。

対策: OMS(注文管理システム)を導入して、チャネル別の売上・利益を定期的に集計する

返品・クレーム対応が出品者負担

MCFで配送された商品は、FBAと異なり返品対応がすべて出品者の責務です。

  • 返品受け付け(返金判定)
  • 返品検品
  • 再販・廃棄判定
  • クレーム対応

返品率の高い商品カテゴリ(アパレル・家電等)では、MCFのコスト優位性が失われる可能性があります。

対策: 事前に返品率を計測し、「返品コスト+MCF手数料」がFBA+3PLと比較して本当に安いのか検証する

梱包・ブランディングの制限

MCFの梱包は基本的にAmazonの標準梱包です。カスタマイズは可能ですが、以下の制限があります:

  • ロゴ入り包装紙・ステッカーの追加(有料、事前申請)
  • ギフトラッピング(非対応)
  • 同梱物の追加(制限あり)

自社ブランドを強調したい出品者には、梱包カスタマイズができる3PLの方が向いているかもしれません。

API連携の手間と保守

MCFを使うには、販売チャネルとAmazonをAPI経由で連携させる必要があります。

  • 開発工数: 初期設定に100〜200時間
  • 保守性: Amazonの仕様変更時に対応が必要
  • エラー処理: 注文同期のズレが発生するリスク

対策: ネクストエンジン等のOMSではMCF連携機能が組み込まれているため、開発費用を回避できます。

まとめ:MCFは万能ではない——自社の成長フェーズに応じた選択を

複数チャネルの物流一元化を実現するAmazon MCF(マルチチャネルフルフィルメント)は、「在庫の一元化」と「Amazonの配送ネットワーク」という二つの大きなメリットを提供します。特に、Amazon販売と自社EC を並行展開する中堅・成長期のEC事業者にとって、有力な選択肢です。

しかし、手数料の割高さ・モール規制・返品対応の負担・ブランド統制の困難さという現実的な課題も存在します。

MCFを導入すべき事業者:

  • Amazon販売の売上比率が50%以上
  • 自社EC との連携を重視
  • 2営業日配送が重要な差別化要因
  • 月間出荷500〜3,000件(中規模)
  • 返品率が5%未満(低い)
  • 梱包カスタマイズの需要が低い

発送代行(3PL)の方が向いている事業者:

  • 楽天・Yahoo等の多モール展開
  • 月間出荷3,000件以上(大規模化志向)
  • ブランド独自の梱包が必須
  • 返品対応を完全に委託したい
  • コスト最適化を優先

どちらを選ぶにしても、チャネル構成・出荷量・利益率を定期的に検証することが重要です。同じ施策が永遠に最適とは限りません。

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2024年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、26.1兆円(前年24.8兆円、前々年22.7兆円、前年比5.1%増)に拡大しています。また、2024年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は514.4兆円(前年465.2兆円、前々年420.2兆円、前年比10.6%増)に増加しました。

出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」

よくある質問(FAQ)

Q. MCFで配送した商品の返品は、どこに返されますか?

MCFで配送された商品の返品は、Amazon倉庫に返送されます。その後、出品者が返品を受け入れるか拒否するか判定し、再販可能な場合は倉庫で在庫に復帰させます。この一連の返品検品・判定プロセスは出品者の責任です。Amazon側は返品の受け付けと仕分けのみを担当します。

Q. MCFでの出荷単価が高い理由は何ですか?

MCFの手数料が割高な主な理由は、(1)Amazonの全国フルフィルメントセンターネットワーク維持コスト、(2)2営業日配送を可能にする配送最適化システムの運用コスト、(3)返品・クレーム対応の複雑性です。シンプルな3PLと比べてインフラコストが高いため、手数料に反映されています。

Q. 楽天やYahoo!ショッピングでもMCFは使えますか?

いいえ。楽天市場とYahoo!ショッピングは、ストア出荷(出品者による配送)を基本ルールとしており、Amazon倉庫からの配送を禁止しています。違反するとアカウント停止のリスクがあります。MCFが使えるのは、自社EC・メルカリ・Amazon など、比較的自由なチャネルに限定されます。

Q. MCFと3PLを併用することはできますか?

可能です。むしろ推奨される運用方法です。例えば、Amazon+自社ECはMCFで、楽天・Yahoo等の多モール展開は3PLで、というようにチャネルごとに最適な物流を選ぶことで、全体コストと顧客満足度を最大化できます。

Q. MCF導入にはどのくらいの準備期間が必要ですか?

最短2週間程度でMCFを開始できます。ただし、OMSとの連携・テスト・チャネル側の設定を含めると、通常は1〜2ヶ月の準備期間が必要です。特にAPI連携が必要な場合は、開発チームとの調整に追加の時間がかかります。

Q. MCFの在庫は、FBA用とMCF用に分ける必要がありますか?

いいえ。MCFはFBA倉庫に納品した在庫を、出品者の判断で複数チャネルに振り分ける仕組みです。同じ在庫プールから、Amazonへの注文とMCFの注文が動的に割り当てられます。在庫の追加納品は不要です。

Q. MCFで販売した商品にも、Amazon手数料(販売手数料)がかかりますか?

いいえ。MCFはAmazon.co.jp での販売ではなく、自社ECやメルカリなど「別チャネル」での販売なので、Amazon の販売手数料(8〜15%)はかかりません。かかるのは配送代行手数料と保管手数料のみです。

Q. MCFの手数料は月額固定ですか、それとも従量課金ですか?

完全な従量課金です。月間固定費はなく、実際の出荷数・保管日数に応じて手数料が発生します。出荷がない月は保管料のみです。

この記事の監修者

保阪涼子

保阪涼子

株式会社KEYCREW 営業部長。物流会社で10年間、EC物流の現場担当・営業事務を経験し、EC・物流業界で通算10年以上のキャリアを持つ。STOCKCREWではサービス開始初期から商談を担当し、500社以上のEC事業者への導入支援を一貫して手がけてきた。YFF(Yahoo!フルフィルメント)移管時には1,000社超の顧客接点・フロー設計を主導。月間10万件以上の出荷管理に携わり、顧客の物流費を平均15%削減する成果を上げている。成約率50%を達成した営業手法には、「『売る』より『解く』」という顧客課題解決型のアプローチが根底にある。物流メディア(Logistics Today、ECのミカタ)へのインタビュー掲載実績も持つ。

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Tags: # Amazon・FBA # ECプラットフォーム
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料金シミュレーション

配送料シミュレーション

便種・梱包・サイズを選択し、出荷件数と平均点数を入力。最大10行まで追加できます。

便種
おまかせ便 - ヤマト・佐川の安い方を自動選択
ヤマト便 - すべてヤマト運輸で配送
梱包
ソフト梱包 - PE袋で出荷
ハード梱包 - 段ボール資材で出荷
ケース出荷 - 商品箱そのまま出荷
サイズ
ネコポス - 緩衝材付き袋(A4・厚さ3cm以内)
チラシ同梱(8円/点)
納品書同梱(20円/件)
配送切替手数料(100円/件)
出荷キャンセル手数料(300円/件)
追加ピッキング(30円/点 × 2点目〜) ¥0
配送料 合計(税抜) ¥0

料金表・備考など、詳しくはこちらをご覧ください。

保管料シミュレーション

1 STOCK = 1,000cm³(10cm角)= 20円/月。
1,000 STOCK毎に1円ずつ割引(最大75%OFF・最安5円/STOCK)。最大5 SKUまで入力可。

合計STOCK数 — STOCK
STOCK単価 20円
ボリューム割引 —
保管料 合計(税抜/月) ¥0

入庫料シミュレーション

商品入庫時に発生する基本料金です。入庫登録処理・外装検品作業を含みます(チラシ・梱包資材は対象外)。

入庫料
入庫点数
× 10円/点
員数検品(10円/点)
混載仕分け(8円/点)
シール貼付
入庫料 合計(税抜) ¥0
モジュールを追加

必要に応じて追加料金を見積もりに含められます。

Monthly Cost Estimate
配送料(税抜/月)¥0
保管料(税抜/月)¥0
入庫料(税抜)¥0
越境EC配送料¥0
ピッキング手数料¥0
BtoB配送料¥0
FBA専用便¥0
流通加工オプション¥0
入荷時付帯¥0
コンテナ関連¥0
在庫関連オプション¥0

合計(税抜/月)¥0
※ 実際の請求額は利用状況により変動します。
この条件で見積もりを依頼する
試算内容がフォームに自動入力されます
月額の概算 ¥0(税抜)〜
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