雑貨・インテリアECの出荷設計をカート別に比べる|商品コードの鍵・ケース出荷の条件・破損時の連絡
- EC・物流インサイト
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雑貨・インテリアは、手のひらサイズの小物から箱の大きい照明やラグまで、サイズも壊れやすさもばらばらです。発送代行を使うと、梱包の方法は倉庫のルールで決まるため、どのカートで売っていても同じです。一方で、色・サイズ違いを倉庫の商品に結びつける鍵、自動で取り込まれない注文、ケース出荷が止まる条件、破損が起きたときの連絡の入り口は、カートごとに違います。本記事では、楽天・Yahoo!・Amazon・Shopify・BASE・カラーミー・メルカリShops・Qoo10・makeshopの9販路を、この4つの観点で比べます。個別の販路はAmazonの雑貨ガイド、Yahoo!の雑貨ガイド、Shopifyの雑貨ガイドで確認できます。
雑貨・インテリアの出荷は「倉庫の共通ルール」と「カートごとの入口」に分けて比べる
EC市場の拡大とともに、宅配便の取扱個数も増え続けています。国土交通省は、令和6年度の実績を次のように公表しています。
令和6年度の宅配便取扱個数は、50億3147万個で、前年度と比較して2414万個・約0.5%の増加となった。令和6年度のメール便取扱冊数は、33億4477万冊で、前年度と比較して2億6531万冊・約7.3%の減少となった。
荷物が増えるほど、1個あたりの梱包の手間とサイズの区分が、コストと品質に直結します。雑貨・インテリアは商品の寸法が幅広く、割れ物も混ざるため、出荷の設計が品質を左右しやすい商材です。
比べる4つの観点:鍵・取込・ケース出荷・破損時の連絡
本記事では、次の4つの観点で9販路を並べます。
- 商品コードの鍵——色・サイズ違いを、どの項目で倉庫の商品に結びつけるか。
- 受注の取込——どの注文が自動で入り、どの注文が対象外になるか。連携が止まる期限はいつか。
- ケース出荷の条件——箱の大きい商品を梱包せずに送るとき、どの設定や注文の形が適用を止めるか。
- 破損時の連絡——破損の連絡を受けたとき、何をそろえて、どこへ伝えるか。
先に結論:倉庫側は共通。違いが出るのはカート側の入口
梱包のルートと破損対策は、販路を問わず倉庫の共通ルールで動きます。販路ごとに違うのは、色・サイズを結びつける鍵の名前と、自動で入らない注文の種類、そして1つの注文に複数の商品が入ったときの扱いです。この3点を先に整えておくと、立ち上げ後のつまずきの大半を避けられます。雑貨の発送代行の費用や業者選びは雑貨ECの発送代行費用と業者選定ガイド、キッチン雑貨やインテリアの選び方はホームキッチン・インテリア雑貨ECの発送代行選び方ガイドが手がかりになります。
倉庫の共通ルール:梱包は「ネコポス・段ボール箱・ケース出荷」の3ルート
STOCKCREWの倉庫では、商品のサイズと荷姿によって、梱包が3つのルートに分かれます。配送会社はヤマト運輸と佐川急便です。図1に、どのルートに乗るかの目安を整理しました。
ルート①:薄い小物はネコポス。倉庫の上限は297×210×25mm
クッション封筒で送るネコポスは、薄い雑貨向けです。ヤマト運輸は、ネコポスの規格と引受限度額を次のように案内しています。
長辺34cm以内(3辺合計60cm以内)、厚さ3cm以内、重さ1kg以内。上限料金385円。最短翌日配達。引受限度額3,000円。2025年11月よりサイズ拡大。
出典:ヤマト運輸「ネコポス」
一方、STOCKCREWの倉庫でネコポスとして包装できる最大サイズは297mm×210mm×25mm(縦・横はA4サイズ)で、配送会社の規格よりも小さく設定されています。この上限を超えると、宅急便に切り替わります。薄い雑貨は、厚みを25mm以内で測っておくと、送料の見込みがずれません。小型便の違いはネコポスvsクロネコゆうパケット徹底比較、サイズ規格の全体は宅配便のサイズ規格をヤマト・佐川・日本郵便で徹底比較で確認できます。
ルート②:一般的な雑貨は段ボール箱。サイズごとに重さの上限がある
段ボール箱(ハード)の資材は、宅急便コンパクトと、60・80・100・120・140・160サイズです。荷物のサイズによって、重さの上限が決まっています。
| 荷物のサイズ | 60cm以内 | 80cm以内 | 100cm以内 | 120cm以内 | 140cm以内 | 160cm以内 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 重さの上限 | 2kgまで | 5kgまで | 10kgまで | 15kgまで | 20kgまで | 25kgまで |
陶器の食器セットは、箱のサイズが小さくても、重さが先に上限へ達することがあります。商品を登録する前に、サイズと重さの両方を測っておきます。高額なインテリアは、ヤマト運輸が定める「宅急便等で送れないもの」の規定にも注意が必要で、1梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物は対象外です。大型の商材は家具・大型商品ECの発送代行と配送設計ガイドにまとめています。
ルート③:箱の大きい商品はケース出荷。商品マスタで先に決める
ケース出荷は、商品を1ケース(1個口)として扱い、商品に直接、送り状(配送ラベル)を貼って出荷する方法です。入荷時の荷姿のまま出荷するため、梱包作業と資材の選定が要りません。大型商品や重量商品に向いています。ネコポスと宅急便コンパクトには使えず、60サイズから設定できます。
| 区分 | 条件 |
|---|---|
| 適用される | 1ケースだけの受注で、商品マスタの「ケース出荷商品」がONになっている |
| 適用されない | 2ケース以上の受注/他の商品との同梱がある/受注同梱登録で「同梱する」を設定している |
| 適用されない | 上の条件を満たしていても、紙の納品書を印刷・同梱する設定にしている |
ケース出荷は、受注ごとに選べません。商品マスタで設定するため、同じ商品にケース品とピース品がある場合は、物流IDを分けて登録します。また、ケース出荷の商品を後から梱包対応に変えることはできないため、商品ごとに「ケース出荷にするか、梱包して出すか」を先に決めます。
破損対策は「シュリンク包装・プチ巻き・特殊梱包」の3段階で決める
雑貨・インテリアは、陶器・ガラス・フレームなど壊れやすい商品が多い商材です。倉庫の標準の梱包で足りるのか、追加の対応が要るのかを、商品ごとに分けておきます。この3段階も、倉庫側の共通ルールです。
段階①:標準はシュリンク包装。基本料金に含まれる
STOCKCREWは、商品の破損を防ぐためにシュリンク包装に対応しています。特殊梱包の指示がある場合と160サイズを除いて、段ボール箱での発送に対応しています。シュリンク包装は別料金ではなく、基本料金(Operation Fee)に含まれます。避けたい商品は、特殊梱包の指示で対応します。
段階②:プチ巻きは、入荷予定の作成時に指示する
商品そのものにプチ巻き(エアーキャップ)が必要な場合は、入荷予定の作成時に「プチ巻き」の指示を登録します。すでに在庫になっている商品は、流通加工指示を登録したうえで、カスタマーポータルから連絡します。プチ巻きを2重にする場合も、員数の対象になります。割れやすい食器やガラス雑貨は、入荷の時点で指示を付けておくと、後から切り替える手間が省けます。梱包サービスの全体像は発送代行の梱包サービスと流通加工の実務解説で扱っています。
段階③:ブランド箱やギフトラッピングは特殊梱包で、事前に相談する
お客様独自の梱包資材(ブランド箱、印刷パッケージなど)は、機械での梱包ができないため、特殊梱包の指示が必要です。事前にカスタマーポータルで相談し、専用資材を使う場合は、資材保管料と専用資材梱包料がかかります。ギフト向けの設定はギフト出荷を発送代行に任せる設定ガイドで整理しています。
PE袋は破損しやすい。壊れやすい商品は段ボールで送る
PE袋での出荷は、配送中に破損が起きやすく、配送会社の補償が適用されない場合があります。壊れやすい商品や衝撃に弱い商品は、段ボールでの発送が推奨されます。入荷時に袋入れやプチ巻きの付帯作業を利用すると、破損のリスクを下げられます。梱包不良による破損を減らす実務は梱包不良による破損クレームを減らすEC出荷の実務ガイド、資材の選び方はEC梱包の資材選び・サイズ最適化・開封体験の設計ガイドにあります。
色・サイズ違いを倉庫につなぐ「鍵」は、9販路で違う
STOCKCREWでは、販路の商品と倉庫の商品を「商品連携」で対応づけます。雑貨は、色・サイズ・柄の違いで組み合わせが増えやすく、鍵の設計を間違えると、受注が入っても在庫が引き当たりません。
単独の項目を鍵にする販路:楽天・Shopify・BASE・カラーミー・メルカリShops
楽天市場は、SKUプロジェクトが適用された店舗で、「システム連携用SKU番号」が商品コードになります。在庫連携ができるのも、SKUプロジェクトが適用された店舗に限られます。Shopifyは、明細のSKUが鍵で、SKUが空白の注文は取り込まれず、手動で受注登録することになります。BASEは、「種類」のある商品について、BASE側の「種類コード」にJANコードを入力します。管理画面では内部のIDが確認できないためです。カラーミーショップは「型番」が商品コードで、オプションがある商品は各オプションの型番が商品コードになります。メルカリShopsは、商品ではなくバリエーション単位で紐づけます。Shopifyのカートとしての特徴はShopifyとSTOCKCREW発送代行のAPI連携、SKUの考え方はSKUとは?EC在庫管理での意味・設定・活用法で整理しています。
2項目の連結を鍵にする販路:Yahoo!・Qoo10・makeshop
Yahoo!ショッピングは、親商品の「code」と、バリエーションごとの「sub-code」を使います。バリエーションのある商品は、codeが未入力だと在庫連携が行われず、エラーも表示されません。Qoo10は、受注時の商品コードが「販売者商品コード」と「販売者オプションコード」を連結した形式で取り込まれ、オプションのある商品は販売者オプションコードの設定が必須です。設定がないと、販売者商品コードだけで取り込まれます。makeshopは、独自商品コードとオプション独自コードを連結して商品コードになり、どちらかが未設定の商品を含む受注は取込の対象外です。連結の販路では、組み合わせごとに違う文字列ができる付番にしておくことが条件です。
Amazonは「鍵」ではなく、CSVの整形が入口になる
AmazonはCSV連携での受注取込に対応しており、API連携のように受注が自動で入るわけではありません。Amazonから出力したCSVを、規定のフォーマットに整形してSTOCKCREWのシステムにインポートします。取り込む時間帯を社内で決めておくと、出荷の遅れを防げます。連携方式の違いはEC物流のAPI連携とCSV連携の違い、FBAとの使い分けはAmazonの発送代行とFBAの比較で扱っています。
| 販路 | 鍵 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
| 楽天市場 | システム連携用SKU番号 | SKUプロジェクト適用店舗が前提。在庫連携も適用店舗のみ |
| Yahoo!ショッピング | code と sub-code | バリエーション商品はcodeが空欄だと在庫連携されず、エラーも出ない |
| Amazon | CSV連携 | 規定のフォーマットに整形してインポートする |
| Shopify | SKU | SKUが空白の注文は取り込まれない |
| BASE | 種類コード(JAN) | 「種類」のある商品は、種類コードにJANを入力する |
| カラーミーショップ | 型番 | 商品連携はAPIインポートで登録し、手動登録はできない |
| メルカリShops | バリエーション | APIインポートだけでは倉庫側の商品マスタが作られない |
| Qoo10 | 販売者商品コード+販売者オプションコード | オプションコードがないと、色・サイズを判別できない |
| makeshop | 独自商品コード+オプション独自コード | どちらかが未設定の商品を含む受注は取込の対象外 |
商品コードの設計の基本は商品コード・SKU設計の実務ガイドが、付番の考え方を整理しています。同じ設計で複数の販路に出すときは、アパレルECのサイズ・カラー展開をカート別に比べるの鍵の比較もあわせて読むと、販路の違いを整理しやすくなります。
受注の取込:自動で入らない注文と、連携が止まる期限は販路ごとに違う
鍵が整っても、すべての注文が自動で入るわけではありません。雑貨は、ギフトの複数配送や予約・頒布会の注文が混ざりやすく、対象外の注文を知らないと出荷漏れが起きます。
| 販路 | 自動で入らない注文・注意 | 連携の期限・上限 |
|---|---|---|
| 楽天市場 | 頒布会・予約の注文はCSVで取り込む。サンクスメールとステータス変更は楽天RMSで手動 | ライセンスキーは90日で更新 |
| Yahoo!ショッピング | 複数配送の受注は取込の対象外 | 取込は約10分に1回、過去2週間・最大1,000件。Yahoo ID連携は28日、公開鍵は発行月から1年 |
| Amazon | API取込ではなく、CSVのインポート | 取り込む時間帯を社内で決める |
| Shopify | SKUが空白の注文は取り込まれない。1つのShopifyストアは、SCシステムの店舗1つにだけ紐づく | ― |
| BASE | 取込の対象は「未発送」。キャンセル・発送済み・発送中は対象外 | ― |
| カラーミーショップ | 商品連携はAPIインポートで登録する | ― |
| メルカリShops | 配送方法が「未定(出品者が手配)」の注文だけが対象。予約注文・メルカリBiz配送・メルカリ便・匿名配送・クール便は対象外 | 受注取得は約5分に1回 |
| Qoo10 | 取込対象は、入金待ち・新規注文・配送準備の受注 | APIキーの期限が切れたら、Qoo10にAPIキーの再発行を申請する |
| makeshop | 1つの配送先に複数の配送方法がある受注は取り込めない | ― |
ギフト・予約・頒布会の注文は、対象外になりやすい
雑貨は、贈り物としてまとめて注文されたり、入荷前に予約で受け付けたりする場面が多い商材です。楽天は頒布会と予約、Yahoo!は複数配送、メルカリShopsは予約注文が、それぞれ自動の取込の対象外です。該当の注文が出る時期は、手動で受注を登録する担当と、確認する時間帯を決めておきます。ギフト出荷の設定はギフト出荷を発送代行に任せる設定ガイドが手がかりになります。
連携が止まる期限は、販路ごとにカレンダーへ入れる
連携には、更新を忘れると止まる期限があります。楽天市場のライセンスキーは有効期限が90日で、過ぎるとAPI連携が解除されます。Yahoo!ショッピングは、Yahoo ID連携から28日以上経過すると再連携が必要で、公開鍵の有効期限は発行した月から1年間です。Qoo10は、APIキーの期限が切れたときに、Qoo10へ再発行を申請します。繁忙期の直前に連携が止まると、出荷の遅れがそのままレビューに響きます。楽天の更新手順は楽天市場のAPI連携が止まる前に確認すること、Qoo10の仕様はQoo10のAPI連携で押さえる仕様で確認できます。
Yahoo!は1回の取込が最大1,000件。セールの波にはCSVを併用する
Yahoo!ショッピングの受注取込は、1回に最大1,000件までです。受注が1,000件を超えると、全件を取得できない可能性があるため、CSVでの受注登録を併用します。カート間の連携方式の違いはECカート別の発送代行連携を比較に整理しています。
ケース出荷を止める入口:納品書・同梱・配送方法の混在
ケース出荷は、1ケースだけの受注で、他の商品との同梱がなく、紙の納品書も同梱しないときに適用されます。注文の入口に近い設定ほど、この条件を崩しやすくなります。
紙の納品書を同梱すると、ケース出荷は適用されない
商品マスタでケース出荷をONにしていても、紙の納品書を印刷・同梱する設定にしていると、ケース出荷は適用されません。ラグや照明など、メーカーの化粧箱のまま送りたい商品を扱うストアは、納品書を同梱する運用と両立できるかを先に確かめます。納品書を付けない運用に切り替えるか、ケース出荷をやめて梱包して出すかを、商品ごとに決めます。
1つの注文に複数の商品が入ると、販路ごとに扱いが分かれる
雑貨は、小物と大型品を同時に買われることが多く、配送方法の違う商品が1つの注文に入りやすい商材です。販路ごとの扱いは、次のとおりです。
- Qoo10——1つの受注内に配送方法の違う商品が含まれると、先頭(1商品目)の配送方法で出荷されます。
- makeshop——1つの配送先に複数の配送方法が設定されると取り込まれません。「自動配送分割」をONにすると、配送方法ごとに注文が自動で分かれます。
- BASE——配送方法を商品単位で設定できるため、複数の商品を購入されたときの配送方法の決め方に工夫が必要です。
- Yahoo!ショッピング——複数配送の受注は取込の対象外で、手動での受注登録が前提になります。
配送方法が混ざった注文は、同梱になるため、ケース出荷の対象から外れます。ケース出荷の商品は、他の商品と一緒に買われても困らない設定に見直すか、単品で売る設計にします。同梱の考え方はセット品・アソート商品のEC物流運用ガイドに、同梱品の扱いをまとめています。
受注同梱登録で「同梱する」を選ぶと、ケース出荷は適用されない
倉庫のシステムで受注同梱登録を行い、「同梱する」を設定した場合も、ケース出荷は適用されません。同じお客さまから別々に入った注文をまとめて送る運用は、ケース出荷の商品では使えません。送料を抑えたい場合は、梱包して出すルートに切り替えたうえで、同梱の運用を決めます。マルチカートで在庫を分けて持つ場合は複数ECモール同時出店の物流一元管理と在庫配分設計も確認できます。
破損の連絡と補償:画像と現物がそろってから進む
どれだけ梱包を整えても、配送中の破損をゼロにはできません。破損の連絡を受けたときに、何をそろえて、どこへ伝えるかを決めておくと、代品の発送までが早くなります。図3に、お客さまから連絡を受けたときの流れを整理しました。
配送中の破損:梱包画像と現物がそろって、はじめて「配送破損」と判断される
お客さまから破損の連絡を受けたら、カスタマーポータルで該当のお客様情報を連絡します。あわせて、商品到着時の梱包の画像が必須です。画像は、外箱の状態、内装と緩衝材の状態、実際に破損している商品の3点が確認できるものを用意します。破損した商品は廃棄せずに保管します。配送会社が引き取りに来るため、廃棄してしまうと、配送破損の認定を受けられません。STOCKCREWが画像を確認して「配送破損」と判断した場合は、追送データを作成して代品を発送します。
補償の上限は、配送方法ごとに違う
配送会社の補償には、1個あたりの上限額があります。上限を超えた場合は、上限額までの補償です。STOCKCREWのヘルプでは、配送方法ごとの補償上限額を次のように案内しています。
| 配送会社 | 配送方法 | 補償の上限(1個あたり・税込) |
|---|---|---|
| ヤマト運輸 | ネコポス | 3千円 |
| ヤマト運輸 | 宅急便 | 30万円 |
| ヤマト運輸 | 宅急便コンパクト | 3万円 |
| 佐川急便 | 宅急便 | 30万円 |
ヤマト運輸は、宅急便の補償金額を次のように案内しています。
宅急便の補償金額(責任限度額)は、宅急便1個につき30万円(税込み)までです。
佐川急便も、運送保険のページで、荷物1個につき30万円の責任限度額を案内しています。薄い雑貨をネコポスで送る場合は、補償の上限が3千円であることを前提に、単価の高い商品は宅急便で出す判断が要ります。配送事故の補償を運送会社別に比べるときは配送事故の補償を運送会社別に徹底比較、賠償や保険の考え方は発送代行の賠償・保険・リスク管理ガイドが、保険の考え方を扱っています。
倉庫内の破損は、商品の原価相当額を補償する
保管中や作業中に商品の破損が確認された場合は、該当の商品コードと数量が、カスタマーサポートから連絡されます。補償は、商品の原価相当額(仕入価格・税抜)で、直近の請求書の「Other」欄で相殺されます。補償のために、原価確認フォームの提出が必要です。配送破損の場合は、追送費用は倉庫の負担、商品の原価は配送会社の負担になります。
商品到着から1か月以上たつと、補償の対象外になる
配送破損は、商品の到着から1か月以上が過ぎていると、配送会社の弁済が難しく、補償の対象外です。お客さまからの連絡が遅れて気づくことがあるため、商品ページや同梱物に、破損時の連絡先と連絡の期限を書いておきます。連絡の窓口を決めておくと、担当者が替わっても対応が止まりません。
販路別のおすすめ運用と、切り替え前のチェックリスト
ここまでの比較を、販路ごとの「先に済ませること」にまとめます。倉庫側のルールは共通なので、どの販路でも、商品ごとにサイズと重さを測り、梱包のルートを決めることから始めます。
販路別:先に済ませること
| 販路 | 先に済ませること | 関連ガイド |
|---|---|---|
| 楽天市場 | SKUプロジェクトの適用を確認する。ライセンスキーの更新日を控える。頒布会・予約の取込担当を決める | 楽天SKUプロジェクト移行後の在庫管理・物流最適化、RSLとSTOCKCREWの比較 |
| Yahoo!ショッピング | codeとsub-codeを整える。28日の再連携と公開鍵の更新日を控える。複数配送の受注の担当を決める | Yahoo!の雑貨ガイド、Yahoo!ショッピングの発送代行の選び方 |
| Amazon | CSVの整形ルールと、取り込む時間帯を決める | Amazonの雑貨ガイド、FBAから発送代行への移行ガイド |
| Shopify | 全バリアントにSKUを入れる。SKUの付け方に規則を決める | Shopifyの雑貨ガイド |
| BASE | 「種類」のある商品の種類コードにJANを入れる。複数商品の配送方法の決め方を決める | BASEと発送代行のAPI連携実務ガイド |
| カラーミーショップ | 色・サイズの選択肢ごとに型番を付け、重複させない | カラーミーショップ×発送代行の連携実務ガイド |
| メルカリShops | 配送方法を「未定(出品者が手配)」にする。バリエーション単位で紐づける | メルカリ最新動向2026 |
| Qoo10 | 販売者オプションコードを必ず設定する。配送方法の混在を見直す | Qoo10のAPI連携で押さえる仕様 |
| makeshop | 独自商品コードとオプション独自コードを空欄にしない。自動配送分割の要否を決める | makeshop×発送代行の連携と業者選定ガイド |
切り替え前のチェックリスト
- 商品ごとにサイズと重さを測る——ネコポスの上限(297×210×25mm)、段ボール箱の重さの上限、ケース出荷の対象かを判定します。
- ケース出荷の商品を決める——商品マスタでONにし、納品書と同梱の運用が両立するかを確かめます。
- 破損対策の段階を決める——シュリンク包装で足りるか、プチ巻きや特殊梱包が要るかを商品ごとに分けます。
- 色・サイズの全組み合わせに鍵を付ける——空欄や重複がないかを、一覧で点検します。
- 自動で入らない注文の担当を決める——ギフトの複数配送、予約、頒布会、CSVの取込を、誰がいつ登録するかを決めます。
- 更新期限を控える——楽天は90日、Yahoo!は28日と1年を、カレンダーに入れます。
- 破損時の連絡の手順を決める——梱包画像3点と現物の保管を、社内の手順にしておきます。
- 入荷の荷姿をそろえる——プチ巻きの指示を入荷予定の作成時に入れ、商品マスタの登録を済ませてから入荷します。
複数の販路を同時に運営するとき
楽天とYahoo!、自社のShopifyやBASEを並行して運営する場合は、商品コードの付番ルールを1つに決め、販路ごとの鍵の違いだけを管理表で持つと、運用が散らかりません。業種ごとの違いは業種別の発送代行の選び方、同じ比較の型で整理したサプリはサプリECの出荷期限・ロット管理をカート別に比べるにまとめています。発送代行に商品を預ける前の準備は発送代行に商品を預ける前の事前準備ガイドで確認できます。
まとめ:雑貨の出荷設計は「商品ごとの梱包」と「カートごとの入口」で選ぶ
雑貨・インテリアの発送代行は、商品ごとの梱包ルートと、カートごとの入口に分けて整理すると比べやすくなります。梱包は、薄い小物がネコポス(倉庫の上限は297×210×25mm)、一般的な雑貨が段ボール箱、箱の大きい商品がケース出荷で、破損対策はシュリンク包装を基準に、プチ巻きや特殊梱包を足して決めます。カート側の鍵は、楽天がシステム連携用SKU番号、Yahoo!がcodeとsub-code、ShopifyがSKU、BASEが種類コード、カラーミーが型番、メルカリShopsがバリエーション、Qoo10とmakeshopが2項目の連結で、AmazonはCSV連携です。ケース出荷は、納品書の同梱や、他の商品との同梱で適用されなくなります。
物流全体の設計はEC物流完全ガイド、モール運営はネットショップ運営完全ガイド、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。発送代行の選び方の全体像は発送代行完全ガイドで確認できます。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 雑貨・インテリアの梱包は、どのカートで売っていても同じですか?
A. 倉庫の梱包ルールは、販路を問わず共通です。薄い小物はネコポス、一般的な雑貨は段ボール箱、箱の大きい商品はケース出荷で送ります。販路ごとに違うのは、色・サイズを結びつける鍵、自動で取り込まれない注文、1つの注文に複数の商品が入ったときの扱いです。
Q. 色・サイズ違いのある雑貨は、発送代行にどう登録しますか?
A. 色・サイズの組み合わせごとに、販路の鍵と倉庫の商品を結びつけます。鍵は、楽天がシステム連携用SKU番号、Yahoo!がcodeとsub-code、ShopifyがSKU、BASEが種類コード、カラーミーが型番、メルカリShopsがバリエーションです。Qoo10とmakeshopは、商品コードとオプションコードを連結した形式です。
Q. 箱の大きい雑貨は、梱包せずに送れますか?
A. ケース出荷が使えます。商品に直接、送り状を貼って出荷する方法で、60サイズから設定できます。商品マスタでの設定が必要で、2ケース以上の受注、他の商品との同梱、受注同梱登録での「同梱する」、紙の納品書の同梱がある場合は適用されません。
Q. 割れやすい雑貨の破損を防ぐ方法はありますか?
A. 標準でシュリンク包装に対応しており、基本料金に含まれます。プチ巻きが必要な商品は、入荷予定の作成時に指示を登録します。ブランド箱やギフトラッピングは特殊梱包で、事前の相談が必要です。PE袋は破損しやすいため、壊れやすい商品は段ボールでの発送が推奨されます。
Q. 配送中に商品が破損したときは、どうすればよいですか?
A. カスタマーポータルで連絡し、外箱の状態、内装と緩衝材の状態、破損した商品の画像を送ります。破損した商品は廃棄せず、配送会社の引き取りに備えます。商品の到着から1か月以上が過ぎている場合は、補償の対象外になります。
Q. 破損したときの補償に、上限はありますか?
A. 配送会社の補償には、1個あたりの上限があります。ヤマト運輸はネコポスが3千円、宅急便が30万円、宅急便コンパクトが3万円、佐川急便の宅急便が30万円です(いずれも税込)。上限を超えた場合は、上限額までの補償になります。
この記事の監修者
保阪涼子
株式会社KEYCREW 営業部長。物流会社で10年間、EC物流の現場担当・営業事務を経験し、EC・物流業界で通算10年以上のキャリアを持つ。STOCKCREWではサービス開始初期から商談を担当し、500社以上のEC事業者への導入支援を一貫して手がけてきた。YFF(Yahoo!フルフィルメント)移管時には1,000社超の顧客接点・フロー設計を主導。月間10万件以上の出荷管理に携わり、顧客の物流費を平均15%削減する成果を上げている。成約率50%を達成した営業手法には、「『売る』より『解く』」という顧客課題解決型のアプローチが根底にある。物流メディア(Logistics Today、ECのミカタ)へのインタビュー掲載実績も持つ。