BASEで健康食品・サプリを売る事業者の出荷ガイド|種類コード(JAN)の設計・商品単位の配送方法・賞味期限の出荷期限
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BASEで健康食品やサプリを売っていると、30日分と60日分、1袋と3袋のように、容量違いの商品がすぐに増えます。そこへ「配送方法は商品ごとに決まる」「賞味期限の違う在庫が混ざる」といった事情が重なるため、出荷を発送代行に任せても、BASE側の「種類コード」と期限の登録が合っていなければ、在庫が反映されない、古い在庫が先に出るといった問題が起きます。本記事では、BASEで健康食品・サプリを販売する事業者が出荷を任せるときに押さえたい実務を、連携の仕様、種類コード(JAN)の設計、賞味期限の出荷期限への置き換え、商品単位の配送方法、切り替え前の準備の順に整理します。BASEと発送代行のAPI連携の全体像はBASEと発送代行のAPI連携実務ガイド、BASEの化粧品はBASEで化粧品を売る事業者の発送代行ガイドで扱っているため、ここではサプリの出荷に絞ります。
BASEのサプリショップが出荷でつまずく3つの場面
サプリは、同じ商品でも容量や入数ごとに別の在庫として数えます。30日分だけ売り切れているのに、30日分の注文が通ってしまう、といった事故は、BASEの商品と倉庫の商品の結びつきがずれていることから起きます。在庫の単位の考え方はSKUとは?EC在庫管理での意味・設定・活用法で整理しています。BASEで発送代行を使う場合は、次の3つの場面でつまずきやすくなります。
「種類」のある商品で、在庫が正しく反映されない
STOCKCREWのヘルプでは、「種類」のある商品は、BASE側で「種類コード」にJANコードを入れるよう案内されています。BASEの管理画面では、連携に使う「item_id」と「variation_id」が確認できないため、商品の登録は商品名との照らし合わせになります。第3章で確認します。
配送方法が商品単位で決まり、複数商品の注文で迷う
BASEでは、配送方法を商品単位で設定できます。サプリを2種類買われたときに、どちらの配送方法で送るかは、設定の工夫が必要です。第5章で扱います。
賞味期限の違う在庫が混ざり、期限の近いものが出る
サプリは、製造ロットごとに賞味期限が違います。入荷の段階で期限を分けて登録しておかないと、お客さまが飲み切る前に期限が来る商品を送ってしまいます。第4章で扱います。他のカート・モールのサプリは、楽天市場とYahoo!ショッピングの記事にまとめています。モールごとの比較はRSLとSTOCKCREWを徹底比較、Yahoo!ショッピング×発送代行の選び方でも整理しています。
BASE連携の仕様:受注・在庫・配送実績の流れ
STOCKCREWとBASEをAPI連携すると、受注・在庫・配送実績の3つがシステムの間で自動で動きます。連携後は、BASEから受注と在庫のデータを20分ごとに自動で取り込みます。方式による違いはEC物流のAPI連携とCSV連携の違いで解説しています。
取り込まれるのは「未発送」の注文だけ
BASEの注文のうち、取込の対象は未発送のステータスです。キャンセル・発送済み・発送中の注文は取り込まれません。出荷が終わると、STOCKCREWで登録した送り状番号がBASEに送られ、該当の注文が「発送済み」に変わります。STOCKCREWのステータスが「出荷済」になったときにBASE上が発送完了になり、BASEの仕様で発送通知メールが自動で送信されます。
| 連携の種類 | 内容(STOCKCREWの仕様) |
|---|---|
| 受注 | 未発送を取り込み。キャンセル・発送済み・発送中は対象外 |
| 在庫 | STOCKCREWのフリー在庫数をBASEに送信 |
| 配送実績 | 送り状番号をBASEに送信し、該当の注文を「発送済み」に変更 |
| 取り込みの間隔 | 受注・在庫のデータを20分ごとに自動で取り込み |
連携の前に、3つのマスタを済ませる
連携がうまく動かない原因の多くは、マスタの未設定です。STOCKCREWのヘルプでは、未設定のときの症状が次のように整理されています。
| マスタ | 未設定の場合に起きること |
|---|---|
| 商品マスタ | 受注は取り込まれるが、在庫引当がされず、発送処理を進められない |
| 配送方法マスタ | 連携時にエラーが発生し、受注データが正常に取り込まれない |
| 商品対応表 | 連携エラーにより、在庫が正常に反映されない |
API連携の前に、連携したいショップの店舗登録も済ませておきます。連携全体の設計はECカート別の発送代行連携を比較、BASEの発送代行の選び方はBASEの発送代行おすすめ徹底比較にまとめています。
容量違いは「種類コード」にJANを入れて在庫とつなぐ
サプリは、30日分・60日分のような容量違いを、BASEの「種類」として登録することが多い商材です。連携では、この種類の登録が在庫の結びつきを左右します。
種類のある商品は、BASE側で「種類コード」にJANコードを入れる
STOCKCREWのヘルプでは、「種類」のある商品について、BASE側で「種類コード」にJANコードを入力するよう案内されています。BASEは商品コードを任意に設定できないため、商品コードは「item_id」(種類のある商品は「item_id:variation_id」)になります。管理画面ではこの2つが確認できないため、商品名と照らし合わせて商品対応表を登録します。商品対応表は、BASEの商品と倉庫の商品を結びつける表で、在庫連携を使うには必須です。
種類コードは、受注を取る前に登録しておく
種類コードの登録は、受注の取得より前に済ませます。商品対応表をAPIインポートで作るときは、先にAPI連携の設定を行います。BASEは、商品対応表を登録するときにAPIインポートを使う対象のカートです。STOCKCREWの商品マスタの登録方法は、手動とCSVインポートがあります。コードの設計は商品コード・SKU設計の実務ガイドで整理しています。
BASE側で新しいサプリを追加したときは、商品マスタと商品対応表を足す
ECサイト側で新しく商品を追加しても、商品情報はAPI連携されません。新商品を出すたびに、STOCKCREWの商品マスタの登録と、商品対応表の設定が必要です。新しい味・容量を追加する前に、この2つを済ませる担当と手順を決めておくと、販売開始後に在庫が反映されない事態を避けられます。
賞味期限は「出荷期限」に置き換えて管理する
健康食品の物流で、ほかの商材と最も違うのがこの章です。STOCKCREWでは、期限のある商品は、商品マスタで「消費期限確認商品」にチェックを入れて、「出荷期限設定日」を入力します。入荷予定を登録するときに消費期限を入力すると、商品マスタの「出荷期限設定日」を加味した日付が、出荷期限として自動で反映されます。
「出荷期限設定日」で、残りの日数を守る
「出荷期限設定日」には、消費期限の何日前から出荷不可にするかを日数で入れます。たとえば、消費期限の60日前に出荷不可としたいなら「60」と入力します。STOCKCREWの定義では、消費期限は出荷判断に直接関与せず、出荷を止める基準は出荷期限です。お客さまが飲み切るまでに期限が来ないよう、内容量と自社の品質基準から逆算して日数を決めます。消費期限が分からない商品は、流通加工指示の「消費期限登録」をONにすると、入荷作業のときに期限を確認して登録してもらえます。
期限の違うものは袋を分けて入荷する
同じSKUで消費期限を管理する場合は、期限ごとに袋を分けて梱包して倉庫へ送ります。袋で分けにくい場合は箱で分けます。混ざった状態で届くと、入荷の段階で正しい期限を登録できません。在庫の回し方の基本は先入れ先出し(FIFO)とは?、製造ロットまで追いたい場合はロット管理と発注最適化の実務で整理しています。
預けられるのは「常温のサプリ・健康食品」まで
STOCKCREWの温度帯は常温のみです。冷蔵・冷凍が必要な健康食品はお預かりできません。また、医薬品は取り扱えないため、サプリメントや健康食品として販売している常温の商品が対象になります。
期限とロットの記録は、事業者側の備えになる
健康被害の相談や回収の連絡があったとき、どの出荷が対象かを後からたどれるかは、期限とロットの記録で決まります。国民生活センターは、2025年度の危害・危険情報の件数を次のように公表しています。
全国の消費生活センター等から収集した「危害・危険情報」は15,899件で、対前年度比でみると5.3%増となりました。
この件数は商品全体の数字で、健康食品だけを示したものではありません。それでも、期限とロットを入荷の段階から登録しておくことは、サプリを扱う事業者の基本的な備えです。
商品単位の配送方法・特典の追加・同梱物の点検
BASEには、サプリの出荷で押さえておきたい独自の仕様があります。配送方法の決まり方、会員特典の扱い、同梱物の点検の順に確認します。
BASEは「商品単位」で配送方法が決まる
BASEでは、配送方法を商品単位で設定できます。そのため、複数の商品を買われた注文では、どの配送方法を使うかの設定に工夫が必要です。BASEで送料詳細設定Appを使うと、アプリ内で設定した配送方法でSTOCKCREWに連携できます。ただし、送料詳細設定Appの配送方法は連携の項目外のため、希望の配送方法が連携されない場合があります。STOCKCREWのヘルプでは、配送方法を連携したいときは、「詳細設定」から配送方法の置換ルールを追加するよう案内されています。BASEの送料設定の考え方はBASEの送料設定と損益シミュレーションで整理しています。
メンバーシップAppの特典は、出荷保留にして商品を足す
BASEの「メンバーシップ App」の特典機能で受注した注文に、商品を追加したい場合があります。STOCKCREWでは、受注フリー項目が空白でないときに「出荷保留にする」受注トリガを設定すると、該当の注文を自動で出荷保留にできます。そのあと、受注に明細行を追加すれば、追加した商品も一緒に出荷できます。明細行の追加は、手作業で行う必要があります。
パウチ入りは、ポスト投函の小型便で送れることがある
パウチ入りのサプリは厚みが小さく、ポスト投函の小型便で送れることが多い商材です。STOCKCREWの配送料は全国一律260円〜(ネコポス・簡易梱包の場合)です。小型便の違いはネコポスとクロネコゆうパケットの徹底比較で比べられます。
同梱チラシの文言は、商品ページと同じ基準で見る
サプリの出荷では、飲み方の案内や次回購入のチラシを同梱することがよくあります。同梱物の文言は、商品ページと同じ基準で点検しておきます。消費者庁は、健康食品等の表示について、次のように公表しています。
117 事業者による 126 商品について、健康増進法第 65 条第1項の規定に違反するおそれのある文言等を含む表示を行っていた
改訂のたびに、旧版の在庫を使い切るか廃棄するかを決めて、入荷の指示とあわせて倉庫に伝えます。同梱物の考え方はEC事業者が今すぐ使える同梱戦略実務ガイド、納品書の扱いは納品書・請求書の同梱とは?にまとめています。この監視の結果は健康食品117事業者への改善指導の解説でも扱っています。
BASE×サプリで発送代行に切り替える前の準備
ここまでの内容を、切り替え前のチェックリストにまとめます。多くはBASE側の設定と商品登録にかかわるため、倉庫に商品を送る前に済ませておくと立ち上がりがスムーズです。
- 店舗登録とAPI連携を済ませる——店舗設定でBASEを選び、BASEのログイン情報で認証します。
- 「種類」のある商品に、種類コードでJANを入れる——受注を取る前に登録します。
- 商品マスタ・配送方法マスタ・商品対応表を登録する——商品対応表はAPIインポートで作ります。
- 期限管理の対象商品と「出荷期限設定日」を決める——内容量と品質基準から逆算し、期限ごとに袋や箱を分けて入荷します。
- 送料詳細設定Appを使うか決める——使う場合は、配送方法の置換ルールまで設定します。
- 会員特典の追加商品がある場合は、受注トリガの条件を決める——明細行を追加する担当も決めます。
- 同梱物の文言と版を点検する——旧版の扱いを入荷の指示に含めます。
BASE出店者の発送代行の選び方
BASEの出店者が比べるのは、連携のしやすさと、小ロットから預けられるかどうかです。選び方の全体像はBASEの発送代行おすすめ徹底比較、健康食品・サプリ全般の選び方は健康食品・サプリメントECの発送代行選び2026、サプリの費用の考え方はサプリメントEC×発送代行の費用と業者選び方で扱っています。STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で、1点から預けられ、導入は最短7日です。
まとめ:BASEのサプリ物流は「種類コード」と「期限」で決まる
BASEで健康食品・サプリを販売する事業者が出荷を任せるときのポイントは、種類コードにJANを入れて、BASEの商品と倉庫の在庫をつなぐことと、賞味期限を出荷期限に置き換えて守ることです。BASE連携で取り込まれるのは未発送の注文で、受注・在庫は20分ごとに連携します。配送方法は商品単位で決まるため、複数商品の注文は設定の工夫が必要です。賞味期限は商品マスタの「出荷期限設定日」で管理し、期限の違う在庫は袋や箱を分けて入荷します。
発送代行の仕組みや業者の比べ方は発送代行おすすめ25選、物流全体の設計はEC物流完全ガイド、カート運営はネットショップ運営完全ガイド、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイドにまとめています。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. BASEの注文は、どのくらいの間隔で倉庫に連携されますか?
A. STOCKCREWの仕様では、API連携後、BASEから受注と在庫のデータを20分ごとに自動で取り込みます。取込の対象は未発送の注文で、キャンセル・発送済み・発送中の注文は取り込まれません。
Q. 容量違いのサプリは、倉庫の在庫とどうつなぎますか?
A. 「種類」のある商品は、BASE側で「種類コード」にJANコードを入力します。BASEは商品コードを任意に設定できないため、商品コードは「item_id」(種類のある商品は「item_id:variation_id」)になります。管理画面ではこの2つが確認できないため、商品名と照らし合わせて商品対応表を登録します。種類コードは、受注を取得する前に登録します。
Q. 複数の商品を買われた注文の配送方法は、どう決まりますか?
A. BASEでは配送方法を商品単位で設定できるため、複数商品の注文では設定の工夫が必要です。送料詳細設定Appの配送方法を連携したい場合は、STOCKCREWの「詳細設定」から、配送方法の置換ルールを追加します。
Q. 賞味期限が近い在庫を、出荷しないようにできますか?
A. 商品マスタで「消費期限確認商品」にチェックを入れ、「出荷期限設定日」に日数を入力します。たとえば「60」と入れると、消費期限の60日前から出荷されません。入荷予定の登録時には、消費期限の入力が必須です。
Q. 冷蔵が必要な健康食品や、医薬品は預けられますか?
A. STOCKCREWの温度帯は常温のみのため、冷蔵・冷凍が必要な商品はお預かりできません。医薬品も取り扱えないため、サプリメントや健康食品として販売している常温の商品が対象です。
この記事の監修者
保阪涼子
株式会社KEYCREW 営業部長。物流会社で10年間、EC物流の現場担当・営業事務を経験し、EC・物流業界で通算10年以上のキャリアを持つ。STOCKCREWではサービス開始初期から商談を担当し、500社以上のEC事業者への導入支援を一貫して手がけてきた。YFF(Yahoo!フルフィルメント)移管時には1,000社超の顧客接点・フロー設計を主導。月間10万件以上の出荷管理に携わり、顧客の物流費を平均15%削減する成果を上げている。成約率50%を達成した営業手法には、「『売る』より『解く』」という顧客課題解決型のアプローチが根底にある。物流メディア(Logistics Today、ECのミカタ)へのインタビュー掲載実績も持つ。