TEMPOSTAR×発送代行の連携実務ガイド【2026年版】

複数モールの受注・在庫管理にTEMPOSTARを導入したものの、「倉庫との連携設定がわからない」「発送代行業者がTEMPOSTARに対応しているか判断できない」と悩んでいませんか。OMS(受注管理システム)と発送代行は別々のサービスですが、この2つの連携精度がEC物流のスピードとコストを左右します。本記事では、TEMPOSTARと発送代行を組み合わせる際の連携方式・設定手順・業者選定基準を実務レベルで解説します。発送代行の仕組みや費用の全体像は発送代行完全ガイド|仕組み・費用・業者選び・導入手順をすべて解説もあわせてご確認ください。

TEMPOSTARとは?EC一元管理ツールの基本と発送代行との関係

TEMPOSTARの基本機能と位置づけ

TEMPOSTAR(テンポスター)は、SAVAWAY株式会社が提供するEC一元管理ツール(OMS:Order Management System)です。楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・ヤフオク!をはじめ、27種以上のモール・カートに標準対応しており、商品登録・受注管理・在庫管理をひとつの管理画面で操作できます。

TEMPOSTARの最大の特徴は「ハイブリッドカスタマイズ」と呼ばれる仕組みで、ASP型のクラウドサービスでありながら、企業ごとの業務フローに合わせた個別カスタマイズに対応できる点です。事業が成長してもシステムを乗り換える必要がなく、長期間の利用を前提に設計されています。NE株式会社(ネクストエンジン提供元)が公表しているEC一元管理システムの比較においても、TEMPOSTARはカスタマイズ性の高さで差別化されています。

EC一元管理システムは、複数のネットショップにおける「商品登録」「受注管理」「在庫管理」「仕入れ・発注管理」を自動で一元化できるシステムです。複数のモールやECカートへの多店舗展開をしているEC事業者が効率的に運用するために必要不可欠なツールとなっています。

出典:NE株式会社「【2025年版】EC一元管理システムおすすめ14選を徹底比較!」

OMSと発送代行は何が違うのか

EC事業者のバックオフィスを整理すると、OMS(受注管理)とWMS(倉庫管理)・発送代行はそれぞれ異なる役割を担います。

区分役割代表的なサービス
OMS(受注管理)複数モールの受注・在庫・商品情報を一元管理TEMPOSTAR、ネクストエンジン、CROSS MALL、GoQSystem
WMS(倉庫管理)倉庫内のロケーション管理、ピッキング、在庫数管理ロジザードZERO、ロジクラ
発送代行入荷・保管・ピッキング・梱包・配送をまるごと代行STOCKCREW、その他3PL

OMS単体では物理的な出荷作業は行えません。OMSが「指示を出す頭脳」、発送代行が「実際に手を動かす身体」と考えるとわかりやすいでしょう。この2つをスムーズにつなぐ連携設計が、EC物流の自動化のカギになります。OMS・WMS間のAPI連携とCSV連携の違いについてはEC物流のAPI連携とCSV連携の違いを解説で詳しく整理しています。

TEMPOSTARと発送代行の連携が重要な理由

EC事業者にとって物流コストは売上原価の大きな割合を占めます。

2025年度調査における全業種の売上高物流コスト比率は5.36%となり、過去20年間で4番目に高い水準を記録した。荷主企業から物流事業者への価格転嫁が進展しており、値上げ要請を受けた企業のうち97.4%が応じたと回答している。

出典:公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会「2025年度物流コスト調査結果(速報値)」

物流コストが上昇傾向にあるなかで、OMSと発送代行の連携精度が低いと、手作業による二重入力やタイムラグによる欠品・過剰在庫が発生します。TEMPOSTARのマルチロケーション機能やカスタマイズ性を活かし、発送代行との連携を正しく設計することが、物流コスト適正化の第一歩です。

TEMPOSTARの倉庫連携の仕組みと連携方式

TEMPOSTARの倉庫連携フロー 楽天市場 受注データ Amazon 受注データ Yahoo!ショッピング 受注データ 自社ECサイト 受注データ API TEMPOSTAR 受注管理・在庫管理 商品情報一元管理 出荷指示の自動仕分け API連携 CSV/FTP WMS連携(API自動) ロジザードZERO・RSL等 出荷指示→出荷実績→在庫自動反映 発送代行(CSV/FTP) 出荷指示CSV→倉庫作業→実績CSV返送 手動アップロード or FTP自動 💡 API連携=リアルタイム自動化 / CSV/FTP連携=バッチ処理(定期取り込み)

3つの連携方式:API・CSV・FTP

TEMPOSTARと発送代行の間でデータをやり取りする方式は、大きく3種類あります。

連携方式データの流れリアルタイム性導入難易度適したケース
API連携システム間で自動送受信リアルタイム〜数分中〜高WMS標準連携がある倉庫(ロジザードZERO等)
CSV手動管理画面でCSVダウンロード→アップロード手動操作のタイミング次第小規模事業者・連携非対応の倉庫
FTP自動指定フォルダへ自動アップロードスケジュール設定(例:1時間ごと)CSV対応だがAPI非対応の倉庫

WMS標準連携:ロジザードZERO

TEMPOSTARはクラウドWMS「ロジザードZERO」との標準API連携を提供しています。注文情報・出荷実績・在庫数が自動で反映されるため、TEMPOSTAR管理画面から出荷指示を出すだけで、倉庫側の作業開始から在庫引き落としまでがシームレスに進みます。

ロジザードZEROを導入している発送代行業者を選べば、API連携による完全自動化が実現可能です。逆に、ロジザードZERO以外のWMSを使っている倉庫の場合は、CSVまたはFTPでの連携が基本になります。

マルチロケーション機能による複数倉庫対応

TEMPOSTARのマルチロケーション機能を使えば、複数の倉庫(ロケーション)の在庫を一元管理できます。たとえば「関東倉庫」と「関西倉庫」にそれぞれ在庫を分散している場合、受注の配送先に応じてどちらの倉庫から出荷するかを自動仕分けすることが可能です。

発送代行業者が複数拠点を持っていたり、自社倉庫と発送代行を併用しているEC事業者にとって、マルチロケーション機能は物流コストの最適化に直結する重要な機能です。複数モールの在庫管理の課題と解決策については複数モール運営の物流・在庫管理ガイドもあわせてご覧ください。

TEMPOSTAR×発送代行の連携設定5ステップ

TEMPOSTARと発送代行業者の連携を始める際の具体的な手順を整理します。EC物流の連携設定でつまずくポイントは「何を、どの順番で」進めるかが不明確なことです。以下の5ステップに沿って進めれば、スムーズに稼働まで持ち込めます。

ステップ1:発送代行業者の連携方式を確認する

最初に確認すべきは、候補となる発送代行業者がTEMPOSTARとどの方式で連携できるかです。

  1. WMS標準連携(API)——ロジザードZEROを導入している倉庫であれば、TEMPOSTAR側の設定画面から連携を有効化するだけで自動連携が始まります。
  2. FTP自動連携——発送代行業者がFTPサーバーを提供している場合、TEMPOSTARのCSV出力をFTPで自動転送できます。出荷指示・出荷実績のファイルフォーマットを事前にすり合わせましょう。
  3. CSV手動連携——上記のいずれにも対応していない場合でも、TEMPOSTARから出荷指示CSVを出力し、発送代行の管理画面にアップロードする方式で連携可能です。

ステップ2:CSVフォーマットのマッピング設計

API連携の場合はこの工程は不要ですが、CSV/FTP連携ではTEMPOSTARの出荷指示CSVと発送代行側の取り込みCSVの項目名を照合する作業が必須です。

TEMPOSTARの出力項目発送代行の取り込み項目(例)備考
注文番号受注ID完全一致が必要
配送先氏名お届け先名全角・半角の統一に注意
配送先郵便番号郵便番号ハイフンの有無を確認
商品コード(SKU)商品番号SKU体系を事前に統一
数量出荷数セット品の扱いに注意
配送希望日着日指定日付フォーマット(YYYY/MM/DD等)

このマッピング表を発送代行業者とテスト前に合意しておくことで、テスト段階のトラブルを大幅に削減できます。CSV連携で商品データを管理する実務についてはShopifyのCSV商品登録ガイドも参考になります。

ステップ3:テスト出荷で動作確認

本番稼働前に、最低10件のテスト出荷を実施してデータの整合性を検証します。確認ポイントは以下の通りです。

  • 出荷指示の正確性——TEMPOSTARで確定した注文が、発送代行側に正しく反映されているか
  • 在庫数の同期——出荷後にTEMPOSTAR上の在庫数が正しく減算されているか
  • 送り状番号の返送——発送代行から返送される追跡番号が、TEMPOSTARに正しく取り込まれモールの配送ステータスに反映されるか
  • エラー処理——住所不備や在庫切れ時にどのようなエラーが返るか

ステップ4:自動仕分けルールの設定

TEMPOSTARの強みである受注の自動仕分け機能を発送代行連携に活用します。たとえば次のようなルールを設定できます。

  • 配送先エリアによる倉庫振り分け——関東向けは関東倉庫、関西向けは関西倉庫
  • モール別の出荷優先度——楽天の最強配送対象注文を最優先で出荷指示
  • 商品カテゴリ別の梱包指示——ギフト対応品にはギフトラッピング指示を自動付与

自動仕分けルールを正しく設計しておくと、手作業による振り分けミスを防ぎ、出荷リードタイムの短縮にもつながります。

ステップ5:本番稼働と並行運用期間の設計

テスト完了後、即座に全出荷を切り替えるのではなく2〜4週間の並行運用期間を設けるのが安全です。発送代行の乗り換え・移行の全体像は発送代行の乗り換えガイドで詳しく解説しています。並行運用中に確認すべき指標は3つあります。

  1. 出荷完了率——受注件数に対して出荷完了した割合が99%以上であること
  2. 在庫差異——TEMPOSTARの理論在庫と倉庫の実在庫の差がゼロであること
  3. 配送ステータス反映時間——送り状番号がモールに反映されるまでの時間が基準内であること

TEMPOSTAR・ネクストエンジン・CROSS MALL・GoQSystem 4大OMS比較

TEMPOSTARを使っているEC事業者が発送代行を選ぶ際には、「自分のOMSと相性が良い業者はどこか」が気になるところです。ここではEC一元管理の主要4サービスを発送代行連携の観点で比較します。なお、STOCKCREWは外部連携ページで対応OMS・カートの一覧を公開しています。

4大OMS ポジショニングマップ(発送代行連携視点) カスタマイズ性 → 倉庫連携の柔軟性 → TEMPOSTAR 個別カスタマイズ+ マルチロケーション ネクスト エンジン アプリストア型拡張 CROSS MALL GoQ System 位置は発送代行連携の観点での相対評価

基本スペック比較

項目TEMPOSTARネクストエンジンCROSS MALLGoQSystem
提供企業SAVAWAYNE(旧Hamee子会社)アイルGoQSystem
導入社数非公開6,570社(2025年4月)非公開非公開
初期費用0円0円0円0円
月額料金11,000円〜3,000円〜(基本料)+受注従量9,800円〜15,000円〜
対応モール数27種以上40種以上20種以上20種以上
倉庫連携ロジザードZERO標準+カスタムアプリストアで選択標準連携ありCSV中心
カスタマイズ個別開発対応(ハイブリッド)アプリで拡張限定的限定的
無料トライアル30日間30日間あり20日間

発送代行連携の視点で見た各OMSの特徴

TEMPOSTARは、ロジザードZEROとの標準API連携に加え、個別カスタマイズで独自WMSとの連携開発にも対応できる点が強みです。月間出荷件数が1,000件を超え、業務フローに固有のルール(たとえば商材ごとに異なる検品基準や同梱ルール)がある中〜大規模のEC事業者に適しています。

ネクストエンジンは、アプリストアに倉庫連携アプリが多数公開されており、発送代行業者がアプリを用意していれば設定だけで連携が完了します。導入社数6,570社と業界最大のシェアを持つため、多くの発送代行業者がネクストエンジン対応を済ませている点が実務上のメリットです。ネクストエンジンと発送代行の連携の詳細はネクストエンジン×発送代行の連携ガイドをご覧ください。

CROSS MALLは、操作画面のシンプルさに定評があり、3〜5店舗規模の中小EC事業者が多く利用しています。倉庫連携は標準機能で提供されていますが、大規模なカスタマイズには対応しにくい面があります。

GoQSystemは、月額15,000円〜のシンプルな料金体系と、在庫同期の速さ(最短1分)が特徴です。倉庫連携はCSV中心になる場合が多いものの、小〜中規模の事業者であれば十分に対応可能です。OMS選びの詳細はGoQSystem×発送代行の連携ガイドも参考になります。

OMSの選択がTEMPOSTAR確定済みの場合

すでにTEMPOSTARを導入済みのEC事業者が発送代行を検討する場合、重要なのは「TEMPOSTARとの連携実績がある倉庫」を優先的に候補に入れることです。連携実績がない倉庫でもCSV連携は可能ですが、初期のフォーマット調整や運用中のトラブル対応に時間がかかるリスクがあります。

TEMPOSTARユーザーが発送代行業者を選ぶ5つの判断基準

TEMPOSTARの機能を最大限に活かすために、発送代行業者を選定する際に確認すべき判断基準を5つ整理します。

基準1:連携方式はAPIかCSVか

前述の通り、API連携が可能な倉庫ほど運用の自動化率が高くなります。ロジザードZEROを採用している倉庫であればTEMPOSTARとのAPI連携が標準で可能です。一方、CSV連携であっても、FTP自動連携に対応していれば手作業は最小限に抑えられます。

STOCKCREWの場合、CSV連携で出荷指示の取り込みに対応しており、主な機能ページで連携フローの概要を確認できます。連携方式を確認する際のチェックリストは以下の通りです。

  • 出荷指示データの自動取り込みに対応しているか
  • 出荷実績(送り状番号)の自動返送に対応しているか
  • 在庫数の自動同期に対応しているか
  • エラーデータの通知方法(メール通知・管理画面アラート等)

基準2:料金体系の透明性

発送代行の料金は「保管料+作業料+配送料+オプション」の合算で決まりますが、見積もり時点で全コストが明示されているかは業者ごとに大きく異なります。

令和6年度のBtoC-EC市場規模は26兆1,654億円(前年比5.1%増)で、物販系分野は15兆2,194億円、EC化率は9.78%に達した。

出典:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」(2025年8月)

EC市場の拡大に伴い物流サービスの価格競争も進んでいますが、安さだけで選ぶのは危険です。初期費用・固定費・1件あたりの配送料・保管料の4項目が公開されている業者を優先しましょう。たとえばSTOCKCREWは初期費用0円・固定費0円で全国一律260円〜の料金を公開しており、見積もり段階でのコスト予測がしやすい構造になっています。料金の詳細はSTOCKCREW料金ページで確認できます。

基準3:対応配送キャリアと配送スピード

楽天の最強配送やAmazonのプライムマークを維持するには、翌日配送に対応できる配送キャリアを持つ発送代行業者が不可欠です。TEMPOSTARの自動仕分け機能で最強配送対象注文に優先フラグを付けても、倉庫側の出荷カットオフタイムが早すぎると意味がありません。Amazon出品者の物流戦略についてはAmazon発送代行ガイドも参照してください。

確認項目理想的な基準TEMPOSTARとの関連
出荷カットオフタイム14:00以降自動仕分けの処理タイミングに影響
対応キャリアヤマト運輸・佐川急便の2社以上モール別の最安キャリアを選択可能
土日出荷対応対応(少なくとも土曜)週末受注の翌営業日出荷に影響
メール便対応クロネコゆうパケット等小型商品のコスト削減に直結

基準4:小ロット対応と最低出荷件数

TEMPOSTARは個人事業主から大規模ECまで幅広い事業者が利用しています。月間出荷件数が100〜300件の成長フェーズにあるEC事業者は、発送代行業者の最低出荷件数や最低保管量の条件を必ず確認してください。

大手3PLのなかには月間500件以上や月額固定費30,000円以上といった最低条件を設けているケースがあります。1点から出荷対応可能で、最低出荷件数の縛りがない業者を選ぶことで、閑散期のコスト負担を抑えられます。STOCKCREWは1点からの出荷に対応し、初期費用・固定費ともに0円のため、月間出荷件数が変動しやすい事業者でもコストリスクなく利用を開始できます。個人規模のEC事業者の発送代行選びは個人EC事業者向け発送代行サービスの選び方ガイドも参考になります。

基準5:TEMPOSTARのカスタマイズ機能に追随できるか

TEMPOSTARの最大の強みはハイブリッドカスタマイズです。たとえば「特定のモールからの注文には必ず販促チラシを同梱する」「SKUの組み合わせに応じてセット組を自動実行する」といった独自ルールをTEMPOSTAR側でカスタマイズした場合、発送代行業者がそのルールを物理的に実行できるかが問題になります。

発送代行業者を選ぶ際は、以下を確認しましょう。

  1. 同梱物の柔軟な指定が可能か——チラシ、サンプル、納品書のカスタマイズ
  2. セット組・流通加工に対応しているか——ギフトラッピング、シール貼付、検品。梱包の選択肢や流通加工の詳細は梱包・流通加工ガイドで解説しています
  3. CSVの項目カスタマイズに対応しているか——TEMPOSTAR側で追加した独自項目を倉庫側が読み取れるか

EC物流全般の業者選びのポイントはEC物流完全ガイドで体系的に解説しています。

TEMPOSTAR連携で自動化できる業務と残る手作業

TEMPOSTARと発送代行を連携させると多くの業務が自動化されますが、すべてが自動になるわけではありません。自動化される業務と残る手作業を明確にしておくことで、現実的な運用設計が可能になります。

業務API連携時CSV連携時備考
受注取り込み自動自動TEMPOSTAR→モールは常にAPI
出荷指示送信自動手動(CSVダウンロード→アップロード)FTP設定で半自動化可能
在庫数同期リアルタイム定期バッチ(1〜数時間おき)CSV連携は欠品リスクに注意
送り状番号反映自動手動(CSV取り込み)モール側への配送ステータス更新に影響
入荷予定登録手動手動入荷はほぼすべてのOMSで手動
返品・交換処理手動手動イレギュラー対応は手作業が基本
棚卸し・在庫調整手動手動実棚とシステム在庫のずれは定期確認

CSV連携のリスクと対策

CSV連携の場合、在庫同期にタイムラグが発生することが最大のリスクです。たとえばTEMPOSTAR上では在庫ありと表示されているのに、倉庫側では既に出荷済みで実在庫がゼロというケースが起こり得ます。

在庫管理の精度向上と目的別の管理手法については在庫管理の目的と手法ガイドも参考にしてください。対策としては以下の3点が有効です。

  1. 安全在庫の設定——TEMPOSTARの在庫数にバッファ(たとえば実在庫の90%をモール反映)を持たせる
  2. CSVの取り込み頻度を上げる——最低でも1日3回(朝・昼・夕)の在庫同期を実施
  3. セール期間はAPI連携倉庫を優先——楽天スーパーSALEなど出荷が集中する時期はリアルタイム同期が不可欠

ケーススタディ:月間500件規模のアパレルECがTEMPOSTAR×発送代行を導入した場合

TEMPOSTARと発送代行の連携を検討しているEC事業者にとって、具体的なコスト試算と運用イメージは意思決定の重要な判断材料です。ここでは月間500件出荷のアパレルEC事業者を想定したケーススタディを示します。

前提条件

項目数値
月間出荷件数500件
出店モール楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング(3モール)
平均商品サイズ60サイズ(アパレル標準)
梱包方式ソフト梱包(簡易梱包発送)
OMSTEMPOSTAR(通常プラン)
保管在庫1,500点

月間コスト試算

費用項目単価月間金額
TEMPOSTAR月額基本料10,000円+商品課金2,200円+受注従量約15,000〜18,000円
発送代行(配送料)60サイズ・ソフト梱包510円/件 ×500件255,000円
入庫費用10円/点 × 月間入庫500点(想定)5,000円
保管料パレット・棚保管(物量による)15,000〜30,000円
合計(概算)約290,000〜308,000円

自社出荷の場合、人件費(パート2名×4時間×20日=約160,000円)+配送料(宅急便60サイズ920円×500件=460,000円)+梱包資材・倉庫賃料で月間70〜80万円程度のコストがかかるケースが多く、発送代行に切り替えることで年間で約500万円のコスト削減が見込めます。

運用フローのビフォー・アフター

業務自社出荷時TEMPOSTAR×発送代行 導入後
受注確認各モールの管理画面を個別にチェックTEMPOSTARで全モール一括確認
出荷指示手動でピッキングリスト作成自動仕分け→倉庫へ自動送信
梱包・発送自社スタッフが対応発送代行業者が対応
配送ステータス更新手動で送り状番号を入力自動反映(API連携時)
在庫管理Excelで手動管理TEMPOSTARでリアルタイム一元管理
所要時間1日4〜5時間1日30分〜1時間(確認作業のみ)

空いた時間を商品企画やマーケティングに振り向けられることが、発送代行導入の最大のメリットです。アパレルECの発送代行についてはアパレルEC発送代行ガイドでも詳しく解説しています。発送代行の導入手順・契約から稼働までの全体フローは発送代行の導入手順ガイドを参照してください。

まとめ:TEMPOSTARの強みを最大化する発送代行の選び方

TEMPOSTARは、ハイブリッドカスタマイズとマルチロケーション機能を持つEC一元管理ツールです。この強みを最大限に活かすには、OMS側の柔軟性に追随できる発送代行業者を選ぶことが重要になります。

本記事のポイントを整理します。

  1. 連携方式——API連携(ロジザードZERO経由)が理想。CSV/FTPでもFTP自動化で実用水準に到達可能
  2. 料金の透明性——初期費用・固定費・1件あたりの配送料がすべて公開されている業者を選ぶ
  3. 小ロット対応——月間出荷件数が変動するEC事業者は、最低出荷件数の縛りがない業者が安全
  4. OMS比較——TEMPOSTARはカスタマイズ性でネクストエンジンやCROSS MALLと差別化。大規模・複雑なEC運営に強い
  5. 自動化の範囲——出荷指示・在庫同期・配送ステータスは自動化可能。入荷・返品は手動が残る

発送代行の仕組み・費用・導入手順の全体像は発送代行完全ガイド|仕組み・費用・業者選び・導入手順をすべて解説で網羅的に解説しています。STOCKCREWは初期費用0円・固定費0円・全国一律260円〜の明朗な料金体系で2,200社以上の導入実績があり、TEMPOSTARとのCSV連携にも対応しています。複数モール運営の物流効率化をお考えの方は、お問い合わせまたは資料ダウンロードからお気軽にご相談ください。サービスの詳細はSTOCKCREW完全ガイドでもご確認いただけます。導入の流れページでは、問い合わせから稼働開始までの具体的なステップを案内しています。また、実際の利用事例は導入事例ページでご確認ください。

よくある質問

Q. TEMPOSTARと発送代行は同時に導入すべきですか?

すでにTEMPOSTARを利用中であれば、発送代行の導入だけで連携を開始できます。OMSと発送代行を同時に導入する場合は、先にTEMPOSTARのセットアップを完了させてから発送代行の連携設定に進むのが効率的です。同時並行は設定ミスの原因になりやすいため、段階的な導入を推奨します。

Q. TEMPOSTARの料金はどのくらいかかりますか?

TEMPOSTARの料金は初期費用0円、月額基本料10,000円(税抜)に商品課金と受注課金が加算される構造です。商品登録2,000点以下・月間受注200件以下であれば、スタータープラン(月額1,500円〜)も利用可能です。30日間の無料トライアルが用意されているため、発送代行との連携テストもトライアル期間中に実施できます。

Q. ネクストエンジンからTEMPOSTARに乗り換える場合の注意点は?

最大の注意点はデータ移行です。ネクストエンジンの受注履歴・商品マスタをCSVで出力し、TEMPOSTARにインポートする作業が必要です。また、発送代行業者がネクストエンジンのアプリ経由で連携していた場合、TEMPOSTAR向けの連携方式(API/CSV/FTP)に切り替える必要があるため、倉庫側との事前調整が不可欠です。

Q. TEMPOSTARのマルチロケーション機能は発送代行でも使えますか?

はい、マルチロケーション機能は発送代行との併用で特に効果を発揮します。たとえば関東と関西に拠点を持つ発送代行業者を利用する場合、TEMPOSTARの自動仕分けルールで配送先に応じた倉庫振り分けが可能です。自社倉庫と発送代行を併用するケースでも同様に設定できます。

Q. TEMPOSTAR対応の発送代行業者はどこで探せますか?

TEMPOSTARの公式サイト「外部サービス連携」ページで連携先一覧を確認できます。また、ロジザードZEROを導入している発送代行業者であればTEMPOSTARとのAPI連携が標準で可能です。CSV連携であればほぼすべての発送代行業者と接続できるため、STOCKCREWをはじめ料金・サービス内容で比較して選定することをお勧めします。

Q. 発送代行を使う場合、TEMPOSTARの送り状連携機能は不要ですか?

発送代行業者が送り状の発行・貼付まで代行する場合、TEMPOSTARの送り状発行機能(B2クラウド・e飛伝連携等)は不要になります。ただし、発送代行から返送される送り状番号をTEMPOSTARに取り込み、モールの配送ステータスを更新する連携は必要です。この工程はAPI連携であれば自動化されます。