Amazonでアパレルを売る事業者の発送代行ガイド|FBA納品の袋入れ・ラベルと自社出荷のネコポス判定・返品
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Amazonでアパレルを売る事業者が発送代行を検討するとき、論点は「FBAに納品する分」「自社から出荷する分」「戻ってくる返品」の3つに分かれます。アパレルは色とサイズでSKUが増え、薄手の服はポスト投函の小型便に乗りやすく、返品も出やすい商材です。FBA納品の準備とAmazonの受注の取り込み方を先に押さえておかないと、切り替えの途中で手が止まります。本記事では、Amazonでアパレルを販売する事業者に向けて、FBA納品の準備と費用、自社出荷の受注連携、ネコポスのサイズ判定、返品の流れ、切り替え前の準備を整理します。FBA納品の流れそのものはFBA納品と自社出荷の併用ガイド、FBAとの比較はAmazon発送代行の徹底比較と最適戦略【2026年版】で扱っているため、ここではアパレルに絞ります。発送代行の仕組みと業者の選び方は発送代行おすすめ25選、アパレルECの物流全体はアパレル発送代行ガイドでつかめます。
Amazonのアパレルセラーが出荷でつまずく3つの場面
アパレルは、色とサイズの組み合わせでSKUが増える商材です。Amazonのアパレルセラーが発送代行を使う場合は、次の3つの場面でつまずきやすくなります。
FBAへ納品する荷物が、FBA向けとして扱われない
STOCKCREWでは、FBA向けの出荷指示で納品先名称に「Amazon」や「FBA」の文言が入っていないと、FBA発送のピッキング費用が適用されません。納品先の登録を後回しにすると、費用の見込みがずれます。第2章で登録の手順を扱います。
Amazonの注文は、APIでは取り込めない
自社から出荷する分では、Amazonの受注を倉庫のシステムへ渡す経路が必要です。AmazonはCSV連携での受注取込に対応しており、ShopifyのようなAPI連携とは運用が変わります。第3章でまとめます。
薄い服が、ネコポスのサイズ超過で止まる
Tシャツやインナーのように、畳むと薄くなる服は、ポスト投函の小型便で送れることが多い商材です。ただし、規格を超える注文は出荷の前に止まるか、配送方法が変わります。第4章で判定の基準を確認します。返品の流れは第5章で扱います。
FBA納品に出すアパレル:納品先名称・付帯作業・費用
FBAへの納品は、倉庫の在庫から出荷指示を登録して出荷します。納品の流れの全体像はFBA納品と自社出荷を併用する物流設計ガイドに譲り、ここではアパレルのセラーが事前に決めておく項目に絞ります。FBAからの移行はFBAから発送代行への移行ガイドと手順の全体像で手順をまとめています。準備の順序を図1に示します。
納品先名称には「Amazon」「FBA」の文言を入れる
納品先は、事前に納品先設定で登録しておきます。納品先名称に「Amazon」や「FBA」の文言を含めるのが決まりで、含まれていないとFBA発送のピッキング費用が適用されません。納品先の住所が決まっていない段階で出荷指示を先に登録する場合は、仮住所を使い、納品先名称に「(仮)」と入力します。配送方法は、グリーンボックス、ヤマト運輸の宅急便、FBA専用ヤマトから選びます。FBA専用ヤマトを選んだ場合は、カスタマーポータルで「FBA専用サービス貼付票(PDF)」を送ります。
ラベルと袋入れは、PDFで準備して依頼する
FBA向けの付帯作業は、納品先からの指定にあわせて倉庫が対応します。商品に関する付帯作業は、原則として入荷時に行われます。アパレルでは、色とサイズごとにバーコードが違うため、情報を事前にそろえておきます。
| 作業 | 内容 | 準備するもの |
|---|---|---|
| バーコード貼付 | FBAや卸先向けの商品に、指定のバーコードシールを貼る | 24面または40面サイズのPDF、必要な枚数分 |
| 袋入れ | FBAの納品ルールに基づき、商品を透明のOPP袋に入れる | 注文番号と作業内容の連絡 |
| セット組 | 複数の商品を袋に入れ、1商品としてセット化する | 受注をセット組単位で登録 |
| ケースラベル貼付 | 出荷用の段ボール箱に外装ラベルを貼る | PDF形式のラベル、必要な枚数分 |
付帯作業のご依頼は、カスタマーポータルから出荷内容を事前に連絡します。注文番号と必要な作業内容を明記し、バーコードのPDFやケースラベルを添付します。
FBA向け発送の費用は、点数とサイズ、個口とエリアで決まる
FBA向け発送には、基本料金(Operation Fee)と配送費(Delivery Fee)の2つがかかります。基本料金には、外装検品での入荷作業、保管エリアへの格納、ピッキング、梱包、資材費が含まれます。金額は商品1点あたりで、サイズにより次のとおりです(税別)。
| サイズ | S(〜30サイズ) | M(〜60サイズ) | L(〜90サイズ) | XL(〜140サイズ) |
|---|---|---|---|---|
| 基本料金(1点) | 20円 | 30円 | 40円 | 50円 |
FBA専用便のグリーンボックスは、1個口あたりの配送費がエリアで決まります(税別)。160サイズまでは1ケース同料金です。
| 納品エリア | 関東 | 小田原 | 中部 | 関西 | 岡山 | 鳥栖 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 配送費(1個口) | 600円 | 650円 | 700円 | 760円 | 800円 | 950円 |
袋入れやバーコードの貼付を出荷時に頼む場合は、オプション料金が点数ごとに加わります(税別)。
| 項目 | 適用サイズ | 料金(1点) |
|---|---|---|
| シール貼付 | 10〜30サイズ/30〜50サイズ/50サイズ以上 | 10円/30円/70円 |
| 袋入れ | 〜30サイズ/30〜50サイズ | 15円/40円 |
| セット組 | 全サイズ一律 | 20円 |
| ケースラベル貼付 | 一律 | 20円(1ケース) |
配送方法には、グリーンボックスのほか、ヤマト運輸の宅急便も選べます。宅急便を選ぶ場合は、荷受けの制限にも注意が必要です。ヤマト運輸は、宅急便で送れないものについて次のように示しています。
一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物
単価の高いアウターやブランド品を、FBAへまとめて納品する場合は、1箱あたりの商品価格を見積もったうえで、箱の分け方を決めておくと安心です。Amazon側の出品手数料の体系はAmazon出品サービスの料金で確認できます。FBAと外部発送代行のコストの違いはAmazon FBA vs 外部発送代行を徹底比較2026で扱っています。
自社出荷の受注:AmazonはCSV連携で取り込む
FBAに納品する分とは別に、自社から出荷する注文があるセラーは、Amazonの受注をどう倉庫へ渡すかを決めておく必要があります。STOCKCREWの連携一覧では、AmazonはCSV連携での受注取込に対応しています。連携の方式の違いはEC物流のAPI連携とCSV連携の違いを解説で扱っています。アパレルでは、ほかのモールやカートを併用する事業者も多いため、主な対応状況を並べます。
| サービス | 受注の取り込み方(STOCKCREWの連携一覧) |
|---|---|
| Amazon | CSV連携での受注取込に対応 |
| ZOZOTOWN | CSV連携での受注取込に対応 |
| au PAYマーケット | CSV連携での受注取込に対応 |
| Shopify | API連携での在庫連携と受注取込に対応 |
CSVは、規定のフォーマットに整形してからインポートする
CSV連携では、Amazonから出力したCSVを、STOCKCREWのシステムにインポートします。CSVファイルは、規定のフォーマットに合わせて整形してから取り込む決まりです。API連携のように受注が自動で入るわけではないため、1日のうちにいつ取り込むかを、社内で決めておきます。商品コードの設計は商品コード・SKU設計の実務ガイド【2026年版】、SKUの考え方はSKUとは?EC在庫管理での意味・設定・活用法で確認できます。色とサイズでSKUが増えるアパレルでは、取り込みの前にコードの付け方をそろえておくと、倉庫側の商品マスタとの対応が崩れません。
ネコポスと宅急便コンパクトは、配送方法の指定が必要
STOCKCREWの「おまかせ便」は、荷物のサイズと配送先に応じて配送会社を選ぶ料金体系です。ただし、ネコポスと宅急便コンパクトは、おまかせ便の自動変換の対象外です。受注を連携するときに、配送方法を指定する必要があります。薄手の服を小型便で送りたい場合は、取り込むCSVの段階で配送方法を決めておきます。
受注管理システムを使う場合は、二重取込に注意する
ネクストエンジンなどの受注管理システム(OMS)と連携する場合は、OMSを経由してモールの受注を取り込みます。OMSと連携済みのモールを、STOCKCREWと直接連携してはいけません。同じ注文を二重に取り込み、二重に出荷する原因になります。OMS経由の運用はネクストエンジン対応の発送代行の選び方で整理しています。
なお、AmazonのAPI連携については、「連携予定があるが、審査や手続きがあるため、現時点で具体的な情報は提供できない」と案内されています。API連携の開始時期は決まっていないため、当面はCSV連携を前提に運用を設計します。
薄い服はネコポスのサイズ超過に注意する
Tシャツやインナーのように、畳むと薄くなる服は、ポスト投函の小型便で送れることが多い商材です。ただし規格は決まっています。ヤマト運輸のネコポスは、公式ページで次のように案内されています。
長辺34cm以内(3辺合計60cm以内)、厚さ3cm以内、重さ1kg以内。上限料金385円。最短翌日配達。引受限度額3,000円。2025年11月よりサイズ拡大。
出典:ヤマト運輸「ネコポス」
厚手のパーカーやニットは、この厚さを超えやすくなります。小型便の違いはネコポスとクロネコゆうパケットの徹底比較、ポスト投函できる便の比較はポスト投函できる宅配サービス比較で確認できます。STOCKCREWでは、ネコポスのサイズ超過による返送を防ぐため、出荷の前にサイズを判定する仕組みを設けています。判定の基準は、注文に含まれる商品の合計点数によって変わります。
1点の注文は、基準を超えると「保留」になる
受注の合計数量が1点の場合、判定の基準は三辺の合計が60cm以内、長辺が34cm以内、厚さが3cm以内です。超えた受注は「保留」ステータスに変更されるため、保留になった受注は適切な配送方法に変更します。出荷してから返送されるのではなく、出荷の前に止まる仕組みです。
2点以上の注文は、体積で判定して宅急便ソフトに切り替える
受注の合計数量が2点以上の場合は、商品の合計体積が2,436.75㎤(28.5cm×28.5cm×3.0cm)以内で、かつ各商品の厚さが3cm以内であることが基準です。商品の合計体積は、「三辺の積×数量」を商品ごとに計算して合計した値です。次のいずれかに当てはまると、配送方法が「ヤマト運輸 宅急便ソフト」に変更されます。
| 変更される条件 | 内容(STOCKCREWの仕様) |
|---|---|
| 厚さ | 厚さが3cmを超える商品が1点でもある |
| 合計体積 | 商品の合計体積が、ネコポスの体積2,436.75㎤を超えている |
変更後の料金は、変更後の配送方法で請求されます。体積の計算の対象は、商品区分が「商品」「チラシ」のデータです。セット商品を含む受注や、同梱する受注も判定の対象になります。判定は、受注を登録したとき、受注を編集したとき、同梱処理をしたとき、商品を登録したとき、または商品連携で登録されたときに行われます。マスタ未登録の商品が含まれる受注は、判定の対象になりません。
返品の流れ:倉庫に戻る荷物と、直接は送れない荷物
アパレルでは、サイズ違いや色違いの返品が重なり、返品のたびに在庫が動きます。Amazon側の返品の受付ルールは、セラーセントラルで確認します。ここでは、STOCKCREWの倉庫側の扱いに絞ります。返品率の見方はEC返品率の計算・改善実務ガイド、返品の物流全体はEC返品物流(リバースロジスティクス)ガイドで整理しています。
配送会社から自動で返ってくる荷物は、すべて着払い
お客さまにお届けできなかった商品は、配送会社から倉庫へ自動的に返品されます。主な理由は、配送停止依頼・長期不在・受取拒否・住所不明・転居先不明の5つで、これらはすべて着払いで倉庫に返送されます。返品された商品は、倉庫に着いてから3営業日以内に処理が完了し、在庫一覧に反映されます。
お客さまの都合の返品は、倉庫へ直接は送れない
エンドユーザーが誤って購入した(キャンセルした)商品は、STOCKCREWの倉庫へ直接返送できません。いったん販売者がお客さまから商品を受け取り、通常の入荷ルールに従って入庫する流れになります。また、エンドユーザーからの着払い返品は受け付けておらず、着払いで届いた商品は受取拒否になります。返品の案内文には、返送先と送り方を明記しておきます。返品ポリシーの書き方はEC返品ポリシーの書き方ガイドにまとめています。なお、通信販売の返品については、消費者庁が次のように案内しています。
通信販売では、商品の引渡しを受けた日から数えて8日以内であれば、消費者は事業者に対して、契約申込みの撤回や解除ができ、消費者の送料負担で返品ができます。もっとも、事業者が広告であらかじめ返品特約を表示していた場合は、特約によります
返品一覧と手数料の見方
返品された商品は、SCシステムの[受注・出荷管理]→[返品一覧]で確認できます。確認できる情報は、受注No.・氏名・返品された商品名で、返品情報は返品処理日から1年を過ぎると閲覧できなくなります。返品処理には返品手数料が発生し、BtoCの返品対応は1件300円(税別)です。この料金には、配送会社から倉庫へ返送されるときに発生する着払い送料(実費)が含まれていません。サイズ交換で同じ商品を送り直す場合は、処理にかかる3営業日を見込んで、お客さまへの案内や在庫の引き当てを考えます。
Amazon×アパレルで発送代行に切り替える前の準備
ここまでの内容を、切り替え前のチェックリストにまとめます。多くはAmazon側の設定と商品情報の整備にかかわるため、倉庫に商品を送る前に済ませておくと立ち上がりがスムーズです。
- FBAとの分担を決める——FBAに納品する商品と、自社から出荷する商品を分け、それぞれの経路を決める。
- FBA納品先を登録する——納品先名称に「Amazon」「FBA」を入れ、バーコードやケースラベルのPDFを用意する。
- 袋入れ・セット組の要否を決める——FBAの納品ルールに合わせ、透明のOPP袋に入れる商品を洗い出す。
- Amazonの受注の取り込み方を決める——CSVの整形ルールと、取り込む時間帯を決める。OMSを使う場合は直接連携しない。
- 商品ごとの配送方法を見直す——ネコポスと宅急便コンパクトは配送方法の指定が必要なため、薄手の商品と厚手の商品を分けて決める。
- 商品情報に、畳んだ状態のサイズを入れる——ネコポスのサイズ判定が実態に近づく。
- 返品の案内を決める——返送先、元払いでの送り方、返品条件の表示を整える。
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まとめ:Amazonのアパレル物流は「FBA納品の準備」と「サイズ判定」で決まる
Amazonでアパレルを販売する事業者が発送代行を使うときのポイントは、FBA納品の準備を最初に固めることです。納品先名称に「Amazon」「FBA」を入れ、ラベルをPDFで用意し、袋入れの要否を決めます。自社出荷の受注は、AmazonがCSV連携のため、取り込みのルールと配送方法の指定を決めておきます。薄手の服はネコポスのサイズ判定で止まることがあるため、畳んだ状態のサイズを商品情報にそろえます。返品は、お客さま都合の返品を倉庫へ直接送れない点と、返品処理が3営業日以内である点を、案内文に反映します。
発送代行の仕組みや業者の比べ方は発送代行おすすめ25選、物流全体の設計はEC物流完全ガイド【2026年版】、アパレルの倉庫選びはアパレルの物流倉庫選び、サービス内容はSTOCKCREW完全ガイド【2026年版】にまとめています。自社の商品数や出荷件数で費用を確かめたい場合はお問い合わせから、まずは情報を集めたい段階であれば資料ダウンロードをご利用ください。
よくある質問(FAQ)
Q. Amazonでアパレルを売る場合、FBA納品の準備は発送代行に任せられますか?
A. STOCKCREWでは、バーコード貼付、FBAの納品ルールに基づく袋入れ、セット組、ケースラベル貼付に対応しています。納品先名称に「Amazon」「FBA」を含めて登録し、ラベルはPDFで用意してカスタマーポータルから連絡します。
Q. Amazonの注文は、API連携で自動的に取り込めますか?
A. 2026年10月1日時点の連携一覧では、AmazonはCSV連携での受注取込に対応しています。CSVファイルは、規定のフォーマットに合わせて整形してからインポートします。API連携は予定があるものの、具体的な時期は案内されていません。
Q. 薄手の服をネコポスで送るとき、サイズ超過になるとどうなりますか?
A. 注文が1点の場合は、三辺の合計60cm・長辺34cm・厚さ3cmを超えると「保留」になります。2点以上の場合は、合計体積2,436.75㎤か各商品の厚さ3cmを超えると、配送方法が宅急便ソフトに自動で変わります。
Q. お客さま都合の返品を、倉庫に直接送ってもらえますか?
A. 直接は送れません。販売者がお客さまから商品を受け取り、通常の入荷ルールで入庫します。不在・受取拒否などで配送会社から返送される荷物は、着払いで倉庫に戻り、3営業日以内に処理されます。
Q. FBA向け発送の料金は、どう決まりますか?
A. 基本料金と配送費の2つがかかります。基本料金は商品1点あたり、サイズにより20円から50円(税別)です。グリーンボックスの配送費は1個口あたり、エリアにより600円から950円(税別)で、160サイズまでは1ケース同料金です。袋入れなどはオプション料金です。
この記事の監修者
保阪涼子
株式会社KEYCREW 営業部長。物流会社で10年間、EC物流の現場担当・営業事務を経験し、EC・物流業界で通算10年以上のキャリアを持つ。STOCKCREWではサービス開始初期から商談を担当し、500社以上のEC事業者への導入支援を一貫して手がけてきた。YFF(Yahoo!フルフィルメント)移管時には1,000社超の顧客接点・フロー設計を主導。月間10万件以上の出荷管理に携わり、顧客の物流費を平均15%削減する成果を上げている。成約率50%を達成した営業手法には、「『売る』より『解く』」という顧客課題解決型のアプローチが根底にある。物流メディア(Logistics Today、ECのミカタ)へのインタビュー掲載実績も持つ。